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2019.03.18

【CQ(文化の知能指数)】を個人に落とし込んでみた。

[岡田イズム]

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文化とは
・『美術、音楽、建築物、教養や芸術』
・『暮らし方、制度、感情の表し方や抑え方、コミュニケーションの仕方など、ある1つの集団のなかの固有なルール』

Cultureの語源はラテン語で『土を耕す』です。


【IQ(知能)】Intelligence Quotient は、
『頭の回転の速さ、学術成績、職業上の地位、特定分野での傑出』などを意味し、
一般的にはビジネスに必要な体系的な知識や専門性を指し、仕事のできる人はIQが高いと言われてきました。

その後、

【EQ(こころの知能指数)】Emotional Quotientという概念が登場し、
『共感力、対人的能力』も重要だと言われる時代が来ます。
IQとEQが高い人が、優れたリーダーと考えられてきました。

しかし、グローバル化が加速する中、
自国におけるIQとEQが高くても、海外で失敗するビジネスパーソンが増えています。

これからの時代、もう一つ大切なことは異文化適応力。
【CQ(文化の知能指数)】Cultural Intelligence Quotient です。
多様な文化的背景に効果的に対応できる能力。
異文化に対する違いに気づき、知識を身につけ、準備し実践し、内省するサイクルを繰り返すことで、
誰もが高めていくことが可能です。
要は、違う文化の人とともに問題を解決し、目的を達成することができる力のことです。
CQを高めるとは、自分自身と相手の文化的背景の違いに対する意識を高め、
両者の思考、行動、あり方全体を客観的に認識する方法です。
道を極めるように成長し続ける。終わりなき旅です。
未知との遭遇の連続でもあり、驚き、厳しく、辛いこともあります。
しかし、異なる文化的背景の人とともに働き、ともに成果を出し、喜びを共有する経験は、
人生を色彩溢れるものにしてくれます。
大事なことは、
『自分が生まれ育った場所が、自分の基本的なモノの考え方や視点に影響を与える』という事実から
目をそむけないこと。自分の国がどういう国民文化を持っているのか、
自分の都道府県にはどんな民性があるのか、
自分の歩んできた学校、自分の友達、自分の家族、
自分のルーツを知ることも大切です。


この本のタイトルは『経営戦略としての異文化適応力』となっていますが、
これを日常生活や人生に置き換えてみると、
あっという間に自分ごとになります。

人はいろいろ、文化もいろいろ。
大きなくくりで文化を捉えるのも良いのですが、
僕は、一個人を文化として捉えるようにしていますので、
一個人が全員違うことを心から楽しく思いますし、
全く異なる一個人一個人とどうコミュニケーションをとっていくかを楽しむようにしています。

CQを個人に落とし込んだ考え方を持つと不思議やストレスが無くなっていきます。

道を歩いていて、まっすぐ自分の道を進む人がたまにいます。
向かいから来る人と肩があたっても関係なし。
こんな人がいた時にイライラしたり、何で避けないんだろうと思うのではなく、
そういうタイプの人、そういう文化を持った個人なんだな。
と自分からするりと避けてしまえば、それで終わりです。

例えば、電車やバスの中で大きな声で話しをする中国人の人がいて、
うるさいなーと自分が思っていたとします。
その中国人の方がどうして大きな声で話しをするのか、
ちゃんと意味があって、それが文化だとしたらどう思いますか?
中国人の方の意見はこうでした。
ではなぜ、あなたたちは小さいな声で話すの?
秘密の話しをコソコソしているように見えるよ。
ちゃんと意味があったんですね。

食事をする時も、聞き手に箸を持って、もう片方の手をだら〜んと下げて食べることは
日本人のマナー、文化で見るとNGです。行儀が悪い。
でもそれが良しな国もあるわけです。

文化を知らないから苛立ち、目に触り、トラブルになる。
この規模が大きくなったら戦争になってしまうのは理解できます。

自分の見方、考え方次第です。

電車に乗ったとき、若い人が座っていて、老人が立っていたとします。
おいおい、若いの、譲れよな。
そんな場面も少なからずありますが、
その若い子、実は、人生最大ほどの頭痛で本当に立てないくらいだったんです。

自分の見方、状況次第です。


例えば、ある場所でエスカレーターがあったとします。
そのエスカレーターを使う人と、使わずに横にある階段を使う人。
エスカレーターを使う人は、あまり何も深く考えずに、楽だから使っているはずです。
もしくは、重たい荷物を背負っているのかもしれません。
では、エスカレーターを使わない人は、どうして階段を使ったのでしょうか?
運動不足を感じ、健康意識が高く、そうしているのか。
電気製品が好きではないから、意地でも利用しない考えなのか。
ここにその人の意思があります。
個人の考え方や行動をその人の文化として見てみれば面白いんです。

学校が一緒でも、制服が一緒でも血液型が一緒でも
生きてきた環境がどんなに一緒でも、個人個人は絶対違うから面白い。

男女の違いが理解できない。
よくある問題です。
男と女ってなんでこうも違うのか?という問題に加え、
個人文化もここに加わるわけですから、
それはかなりの『CQ力』を要します。

どんな人と会っても、その人の魅力を見つけ出す洞察力と会話力をつけて
外国人だけでなく、今、目の前にいる、身近な人とも
その異文化を理解し楽しんでいくのがいいんだなと、
この本を読んで思いました。
そして、同時に様々な国の異なる文化を理解して
多くの人が平和な思考になっていくといいなと思いました。

経営戦略としての異文化適応力
著者 宮森千嘉子さん 宮林隆吉さん
発行所 日本能率マネジメントセンター