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2015.02.13

にしん・ニシン・鰊・Clupea pallasii

[海の生き物]

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鰊(にしん)
漢字の「鰊」のつくり「柬」は、「若い」という意味。
もう一つの「鯡(にしん)」のつくり「非」は否定を表し、
「まだ成魚になりきっていない魚」という意味を表すそうです。

イワシに似ているが、イワシより平たい。
春に産卵のために沿岸に来るので、
「春告魚はるつげうお」という別名も持つ。

「ニシン」の語源には、
「二親」説と「二身」説がある。

「二親」とは父母のことであり、
盆や正月に両親の長寿を祈って食べる魚であったことに由来する説。

「二身」は身を二つに割いて食べることに由来する説。

他にも、二つに身を割ることから「妊娠」を語源とする説。

「鰊」という漢字は「東の魚」から。
魚に「非(あらず)」。
江戸時代に米のとれない松前藩が代わりにニシンを年貢として徴収した。
「二身」というのがあり、内蔵を取り去り、2つ割りにする。
その身を「にしん」であるとした。

卵巣を「数の子」としたのは、
秋田でニシンを「カド」といい、その「子」で「かどの子」が訛って
「かずのこ」になった。これに「数の子」と漢字を当てた。

国内のほとんどが北海道でとれている。
江戸時代後期、蝦夷地の産物が脚光を浴び、
唯一の藩である松前藩では年貢の代わりにニシンを納めていた。
それで生まれた漢字が鯡、すなわち「魚に非ず、海の米なり」というもの。産卵に押し寄せる春ニシンは豊凶を繰り返しながら、多くが身欠きニシン、干し数の子に加工された。
大量に獲れたニシンは食用だけではなく、
脂を絞ったり、搾りかすを「鰊粕」と呼ばれる肥料として北前船で内地に運び、大きな商いをしていたそうです。これは明治、大正、昭和初期まで続きます。
そして現在は不漁期、国内産では鮮魚はよしとしても
加工するほどとれていない。
それを補っているのがロシア、アメリカ、大西洋からのニシンで、スーパーなどに並ぶ加工品のほとんど総てが輸入もの。

古くより、総菜、おせちなどで生活には欠かせない魚だった。
これを支えてきたのが北海道の春ニシンである。
豊漁であった北海道のニシンが1950年代に激減。
一時は幻の魚とさえ言われたことがある。
特に数の子は希少なものとなり、
「黄色いダイヤ(黄色いダイア)」と呼ばれていたことも。
この減少した資源は回復しないまま現在にいたっている。
ただ、少ないといっても鮮魚で流通するには十分な量が
国内では獲れている。
干もの、身欠ニシン、数の子などの加工品原料のほとんどは
アメリカ、カナダ、ロシア、ノルウェーなどからの輸入もの。
数の子などはほとんど総てを輸入に頼っている。

魚偏に希望の希「鯑」と書いて数の子。
カズノコの粒の多さが子孫繁栄を連想させることから、
正月のおせち料理など縁起物として用いられる。

「鯑」のつくり「希」は「晞」の省略形。
「晞」には「乾かす」という意味がり、
ニシンの卵を乾燥させて作るカズノコの字に当てられた。
また、「希」は「こいねがう」という意味があり、
子孫繁栄を願う思いから「鯑」になったという説もある。
「鯑」は中国の辞書には登録されていない字。

ニシンが昆布に卵を産みつけたものを「子持昆布」と呼び、
珍味としてそのまま食べたり、寿司ダネとして利用される。

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