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おにだるまおこぜ・オニダルマオコゼ・鬼達磨虎魚・Synanceia verrucosa

[海の生き物]

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カサゴ目オニオコゼ科オニダルマオコゼ属オニダルマオコゼ

身を守ったり、エサを捕えるために、
擬態(姿形を周りの環境に似せる)する生き物です。

背鰭(せびれ)の棘(とげ)から強力な毒を分泌する危険生物です。

体長は40cm程度で、全身がコブ状の突起やくぼみに覆われ、岩に擬態していることが多いです。
他のオコゼ類と同様に肉食性で、擬態して隠れて、小魚や甲殻類を捕食します。浮き袋がない底生魚なので、海底で動かずじっと獲物を待っている姿が観察できます。
背鰭の棘条は毒腺と連続して、強力な神経毒を分泌します。
オニオコゼ亜科の仲間はすべて背鰭に毒腺がありますが、
オニダルマオコゼは、その中でも毒性が強く、刺された人を死に至らしめることもあります。
浅い海に生息し、砂泥中に体を半分埋もれさせたりして、見つけづらい状態でいることが多いため、生息地でシュノーケリングやスクーバダイビングを行う際には注意が必要です。
人間にとっては非常に危険な魚ですが、身は食用になり白身で美味です。
背鰭・臀鰭を構成する棘条と軟条の数は一定していませんが、
通常はそれぞれ13棘6軟条・3棘5軟条です。
胸鰭は18軟条のことが多く、腹鰭は1棘5軟条です。

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photo by yusukenishibe