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あかばぎんなんそう・アカバギンナンソウ・赤葉銀杏草・Mazzaella japonica

[海藻]

紅藻類
スギノリ目スギノリ科の海藻です。

アカバギンナンソウ 、 クロハギンナンソウ
どちらも「ギンナンソウ」と略されて呼ばれることが多いです。

体はやや薄い膜質で、細い茎部で数回枝分かれして卵形や長卵形の葉部になっています。
葉部の縁は波打っていてシワができます。

ギンナンソウ採りは、
毎年1月中旬くらいに解禁になり、3月中旬頃まで行われています。
漁師さんたちは、雪が降る極寒の海に腰まで浸かり、箱メガネで海中のギンナンソウをみつけては
一つ一つ丁寧に手で摘んでいきます。
黄色みのある赤褐色や紫紅色で、水中では光って見えます。
北海道、稚内市(わっかないし)宝来の冬の風物詩で
仏様の福耳のような見た目から「ほとけのみみ」とも呼ばれています。
水深およそ1mほどの海底や海岸の岩場で成長する海藻で、
「くろはぎんなんそう・クロハギンナンソウ・黒葉銀杏草・ Chondrus yendoi」と同様に
食用として出荷され、酢の物やサラダ、味噌汁の具として、
コリコリとした食感が人気で食べられています。
主に稚内市内、札幌、旭川などに出荷されています。

煮て糊(のり)として建材に利用したり、
高品質の漆喰には主に保湿を目的として利用されたりしています。