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2025土佐の酢みかん&土佐寿司まつり

[すし・sushiイベント岡田イズム海藻青果高知県]

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2025年9月21日 高知県高知市 城西館(じょうせいかん)
「2025 土佐の酢みかん&土佐寿司まつり」

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この後、この会場が満席パンパンになるほどの人気のまつりです。

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会場中央には、ずらりと酢みかんが並んでいます。

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その数なんと20数種!

【白木果樹園】白木浩一さんから
・ジャンボレモン
・りのかレモン
・マイヤーレモン
・ライム
・フィンガーライム
・シマダイダイ
・仏手柑(ぶっしゅかん)
・ピンクレモネード
・四季橘(カラマンシー)
・シークワーサー
・コブミカン(葉)
・獅子柚子(ししゆず)
・鬼柚子(おにゆず)

【みかん屋にしごみ】西込浩一さんから
・青小夏(あおこなつ)
文旦(ぶんたん)
・ブラッドオレンジ
・はるか
・みかん
・レモン
・紅まどか

【千光士農園】千光士尚史さんから
・カボス
・スダチ
・へべス
・花柚子(はなゆず)
・獅子柚(ししゆず)
・鬼ゆず
ダイダイ
・カラタチ
・タチバナ
・シークヮーサー
・長門ゆずきち
・じゃばら
・青ゆず
・璃の香(りのか)
・カラマンシー

【ファームベジコ】長崎朝陽さんから
直七(なおしち)
・すだち
・ブシュカン
・シークワーサー
・じゃばら

【メリーガーデン】岡宗俊介さんから
花良治(けらじ)

【YUMI FARM】坂本由美さんから
青柚子(柚月)

【はなゆ園虎弥太郎】嶋内将豊さんから
はなゆ

【四万十ぶしゅかん株式会社】高山竜大さんから
ブシュカン

【AKALA FRUITS】町田知隆さんから
レッドシャンパン(フィンガーライム)
ピンクアイス(フィンガーライム)
グリーンクリスタル(フィンガーライム)
テイスティグリーン(フィンガーライム)
アルストンビル(フィンガーライム)
サマーレッド(フィンガーライム)

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会場入り口では、ファームベジコの長崎雅代さんが笑顔でお出迎え!

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松﨑淳子先生が前入りされ、酢みかんを愛でておられます。

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松﨑淳子先生の娘さん三姉妹
高井恵子さん
松﨑真知さん
笠置由夏さん

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松﨑チルドレンに仲間入りさせていただけて幸せな写真。

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いよいよ始まります。
「土佐の酢みかん&土佐寿司まつり2025」

主催者挨拶は、NPO法人土佐伝統お座敷文化を守る会 理事長 竹村昭彦さん
つづいて、土佐寿司を盛り上げる会 三谷英子先生
乾杯は、株式会社洋菓子舗 ウエスト シェフパティシエ 金子博文さんと
株式会社アンフィニ オーナーシェフパティシエ 金井文章さん


市吉秀一さんが、フランスに高知の酢みかん文化を伝えに行った際に現地で流された
【À la découverte de SUMIKAN(酢みかんの探求)】の映像

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岡田の部分も撮ってくださりありがとうございます。

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土佐酒もたっぷり

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本日のお料理
株式会社城西館 料理長 松本昌時さん

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お品書き

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【土佐の田舎寿司皿鉢】
鯖姿寿司白板昆布ブリのへら寿司田舎ずし(蒟蒻、茄子鍬焼、茗荷、琉球、椎茸)、酢生姜

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【造り皿鉢】
鮪の黒潮グリーンレモン酒を盗む、鰹ぶしゅかんまみれ
直七の乙女鯛に恋して、いかす青柚子、芽物一式

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利き酢みかん(ぶしゅかん・はなゆ・青柚子)

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【土佐の肴盛り合わせ】
まあちゃんちくきゅう、琉球柚子酢和え、出汁巻き酢橘巻き
目光すじ青のりまぶし、四万十ポーク柚子唐揚げ、厚揚げの韮ぬた味噌掛け

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【旬海の美味】
金目鯛の隠れ蒸し はなゆ

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合同会社シーベジタブル 共同代表の蜂谷潤と盛り上がっているところを
パシャりと浅野聡子さん。

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高知で頑張っている会社の一つとして、「シーベジタブル」の紹介映像を流してくださいました。

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司会の谷本美尋(たにもとみひろ)さんが会場をバンバン盛り上げます。

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僕がまじめに話ているにも関わらず、

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ふざける蜂谷。
いや、ユーモア溢れる笑顔が素敵な蜂谷。

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すじ青のりの土佐巻きの実演をさせていただきました。

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皆さん、目の前まで見に来てくださりありがとうございます!

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こちらは、青のり酢飯。

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すじ青のりの土佐巻きは、ちょうど先日放送された「満天☆青空レストラン」で高知での収録の際にお披露目させていただいたもの。

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カツオの藁焼きと生ニンニクのスライスを巻き込んでいきます。

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たっぷりのすじ青のり(乾燥原藻)をまぶします。

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すじ青のりの土佐巻き完成です!

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このすしには、特別な想いが詰まっています。
日々新しいすしが生まれ続けている郷土寿司大国、高知県。
そんな郷土寿司の聖地に、新たなすしを提案させていただくことは、僕のいつかの夢でもありました。

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今回、特別に取り上げていただいたシーベジタブルの海藻を影でずっと応援して、広めてくださっていたファームベジコの長崎雅代さんは、僕に数々の土佐寿司を教えてくださった方でもあります。

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そしてなんと言っても、この「土佐の酢みかん&土佐寿司まつり」の代表を努められていた方です。
土佐を代表する郷土寿司の一つ「土佐巻き」と高知の企業が高知で育てた「すじ青のり」を掛け合わせてすしを作ってみようと思わせてくれたのは、雅代さんの存在あってのことです。

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すじ青のりの土佐巻き
僕の中では、「雅代巻き」と名付けさせていただきました。
これからもことあるごとに巻かせていただきたいと思っております。

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和田亜紀さんと小澤祥子さんが展示してあった酢みかんをカットしています。

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会場はさらに爽やかなシトラスの香りでいっぱいに!

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危ないおじさんではございません。
土佐愛溢れる兵庫から参加した榎本さん。(高知飲み友です!)

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今年も畠中智子(はたけなかともこ)さんは、

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髪飾りに、

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本物の酢みかん

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ファームベジコの長崎朝陽(ながさきあさひ)が直七(なおしち)を推し推し!

食べたいし、飲みたいし、話したいし、香りたいし、会いたいしという
順序が付けられない幸せな時間。

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ステージでは、松﨑先生の土佐トーク。
99歳でも相変わらずキレッキレです。

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高知美女軍団の記念写真に混ぜていただきありがとうございます!

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久礼子(くれこ)さんこと、高島香里さんと。

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中締めは、株式会社高知銀行 代表取締役 頭取 河合祐子さん。
お言葉に、涙を堪えられませんでした。

関係者の皆様、雅代イズムがしっかりと引き継がれた「土佐の酢みかん&土佐寿司まつり2025」
準備から本番まで本当にお疲れ様でした!
今年も最高の経験をさせてくださりありがとうございました。


当日の2カメ記録


2025 土佐酢みかん&土佐寿司まつりまとめ動画

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「土佐の酢みかん&土佐寿司まつり2025」の二日後
2025年9月23日 高知新聞「所感雑感」に寄稿させていただきました。

酢みかんという非日常〉
 身をもって体感し続けていることがある。プライベートの旅行はもちろん出張でさえも、
「高知に行くと、どうして毎回パワーチャージされるのか?」という不思議。
ある日の高知龍馬空港からの帰路、その謎とじっくり向き合ってみた。
旅先での滞在中の内容はどうあれ、帰り道は多少なりともおつかれさまモードで、
自宅に帰れば、やっぱり家は落ち着くね。が常だったはずなのに。
高知からの帰り道は、旅の疲れなどどこへやら。行く前よりも元気になっている。
高知に住んでいる方には理解し難いことかもしれませんがそんな体験をしたことがある方は
きっと多いはず。
ではどうしてそうなるのか?

【高知の地域性】
確かに温暖な気候で気持ちが上がるが、冬は寒い。

【高知の人が明るいから】
県民全員がそういうわけでもないでしょう。

【高知の食材】
新鮮な魚、お肉、野菜、特ににんにく生姜大葉、ミョウガなどの薬味もたっぷりと使う。

【高知の食文化】
幸福感の上がる「すし(郷土寿司)」の数が日本一多いこと、特有のお酒文化、日常的な酢みかん

キーになっているのはきっと【高知の食】なのだろう。
寝かせて熟成させた魚のおいしさが喜ばれがちな昨今、獲れたての魚の「コリコリ感」や、
高知でしか食べることのできないメジカの新子のような「モチモチ感」、
酢みかんを「ブシャー」っとたっぷりかけて食欲を増進させつつ、
生のにんにくの「シャキシャキ」、大葉やミョウガを「ムシャムシャ」。
動物としての本能を目覚めさせられるような、食感や音とともに生命力に溢れた食材を
身体に取り入れることで心身ともに元気溌剌となり、気がつけばパワーチャージされているわけだ。
 とこでこの「酢みかん」、高知県独特の言葉であり文化であることはご存知だろうか。
料理によって搾りかける柑橘果汁の種類を変えたり、果皮を削りかけたり、
旬の味覚に酸味と香りを掛け合わせる酢みかんという食文化。
魚屋で刺し身を買っても、居酒屋で揚げ物を注文しても、その季節に収穫された酢みかん
当たり前のように添えられている。
 凝る人になると、カツオサバタイブリなどなど、魚種によって使用する酢みかんを変える方まで。
県外の人間にとっては、まさに非日常。
唐揚げにレモンサンマにすだち。その程度しか香酸柑橘の用途を知らなかった自分に
酢みかんのいろはを教えてくださったのがファームベジコ(高知市春野町)の長崎雅代さん。
農家が生業の雅代さんは、野菜のことだけでなく、高知の人、物、地、文化、まさに高知そのものの魅力を全力で世に伝えるはちきんだ。
 中でも酢みかん文化普及にはご尽力されていて、著名な料理家、料理人たちに酢みかんの生産地を率先して案内。
料理関係者を巻き込むことでプロの現場からの普及を促したり、
「土佐の酢みかん文化研究会」の代表として酢みかん文化を楽しむ会や祭りなどを高知・東京で開催、運営していた。
 そんな雅代さんが今年5月、病のため他界した。信じらない訃報だった。
 一般人の葬儀としては見たこともないほどの参列者の数が、雅代さんのご人徳とお人柄を物語っていた。
 一昨日開催された「2025土佐の酢みかん&土佐寿司まつり」は、
20数種類もの柑橘を保有する高知だからこそ可能とする、極めて贅沢で幸福な食文化の祭典だ。
 今年は、過去最大となる240名ほどの参加者が酔いしれ、大盛況のうちに幕を閉じた。
この唯一無二のまつりが今年も無事に開催された背景には、雅代さんの功績と想いがたっぷり詰まっている。
 県外どころか、世界中の方々をも魅了する酢みかんという土佐の日常。
高知という土地そのものがリアルな食のテーマパークだということに気付かされた者が皆、
それを自然と伝え広げたくなるのは、人と食のあり方の本質を楽しく真剣に教えてくれた人がいるからなのだ。

すし作家 岡田大介

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「土佐の酢みかん文化を楽しむ会」搾り出す源流の記憶 / 長崎雅代
https://www.sumeshiya.com/blog/2024/01/post-7396.html