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「酢みかん」とは?

[料理青果]

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【酢みかん】とは?

実(み)を食べるみかんではなく、
果汁の酸味や果皮の香りを楽しむ柑橘類のことを
高知では「酢みかん(すみかん)」と呼びます。
種類が豊富にあって、
季節や食材、お料理に合わせて柑橘を使い分けたりしています。
そんなに贅沢な食文化、他地域では見たことがありません。
もし、高知の方に『こじゃんと酢がきいちゅう!』と言われたのなら
それは褒め言葉です。
「きりっとして才智がある!」そのような意味で古くから使われているからです。

とりわけ相性が良いのが

「酢みかん」 ×  「魚」

旬の魚が出回るタイミングで、ちょうど収穫される柑橘を合わせていきます。
以下はそのごく一部として
高知ならではの「酢みかんカレンダー」というもので提案されている美味しい食べ合わせです。

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PDFはこちらからどうぞ。
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1月 清水さば × だいだい

2月 寒ブリ × 酢みかんポン酢 または 葉ニンニクのヌタ

3月 のれそれ × 酢みかんポン酢 または 葉ニンニクのヌタ

4月 ちりめんじゃこ × 柚子酢

5月 上りガツオ × はなゆ

6月 アユ × はなゆ

7月 シイラ × ぶしゅかん

8月 メジカの新子 × ぶしゅかん

9月 ウルメ × ぶしゅかん

10月 戻りガツオ × 直七

11月 ウツボ × ゆず

12月 ヒメイチ × ゆず
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高知ならではの魚の合わせ方ではございますが
どの魚にどの柑橘が合うか、その可能性は無限だと思っています。
これから、どんどん新たな組み合わせが生み出されていくのもまた
酢みかん文化の楽しみの一つです。


お刺身がおいしくなる食べ方動画(3:41)

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高知の酢みかんの代表と言えば
やはり「ゆず」です。
皮、果汁、種まで使えるのが「ゆず」の凄いところ。
香りの良い皮の用途は様々な料理に活用されていますが、
ゆず果汁を寿司酢の代わりに当たり前に使うのが高知です。
そして、様々な料理に「ゆず果汁」をたっぷりかけて食べる「酢みかんの代表」でもあります。
ゆず」は種が多いのも特徴ですが、天然のゲル化剤である「ペクチン」が多く含まれているので
ペクチンを含まない果物でジャムを作る際などは、「ゆず」の種を一緒に煮込むととろみが生まれます。

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【2022 土佐の酢みかん&土佐寿司まつり】の様子は、
こちらからご覧いただけます。
https://www.sumeshiya.com/blog/2021/10/2022.html

【2019 土佐酢みかん & 土佐寿司祭り】の様子は、
こちらからご覧いただけます。
https://www.sumeshiya.com/blog/2019/06/2019-26.html