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高知県 宿毛市(すくもし)

[すし・sushi季節のおうち寿司岡田イズム料理海の生き物記録釣り・Fishing食遊び]

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高知空港から約3時間、車で走ってお腹ペコペコ状態で宿毛(すくも)に到着。

光り物の街で、『きびなごのおから寿司』を再構築してきました。

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すると、
海の真横でいきなりのお刺身のご馳走。

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さすがの高知県。
当たり前のように凄い鮮度で
おろしニンニクとともにカツオがお昼から登場。

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こんなところで食べるお刺身、美味しいに決まってます。
食べ物は、
一緒に食べる人や、場所、雰囲気などで
その味は変わると良く言われますが、
この場所で食べて美味しくないものなどあるのでしょうか。

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そして、この場所こそが
酢飯屋でも大人気お寿司の一つとなっている
きびなごのおから寿司』の発祥の地です。

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このお寿司を開発し、盛り上げているのが
こちらの河原多絵(かわはらたえ)さんです。
2015年に『季節のおうち寿司』の取材の際、
このお寿司を教えてくださったのが、多絵さんです。

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多絵さんの旦那さんは、辰義丸の船長さん。
多絵さんの娘さんや漁師さんらと、
海に出て船の上で意見交換タイム。

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いざ、出航です。

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こちらが船長の河原義郎さん。

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梶(かじ)。
ここからは、義郎さん監修のもと岡田が操船。

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秘密の遊び場に到着。
ここは、安全で魚影も濃く、家族を連れて行きたくなる最高の場所。
連れて行きたい。では夢で終わってしまうので、
ここは即決。
早速夏の家族旅行のスケジュールに入れて、
航空券GETです。

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シュノーケリングや、泳ぎながら釣りをして遊んだり、
素潜り魚突きや貝取りなどもやらせていただけるとのこと!

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ほぼ間違いなく伊勢エビがいるというテトラ。

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若い漁師さんの考え方をしっかりと聞き、
可能な限り、お悩み相談も受けて、みんなで解決策を見出していきます。
楽しい話し合いは大盛り上がり、あっという間に夜になっていました。

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夜の宿泊は『宿毛城(すくもじょう)』。
お城に泊まるわけではなく、そういう名前のお宿です。
ここでも魚介類三昧。
トコブシの煮物

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オオモンハタの煮付け

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宿毛のマダコ

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そしてカツオの刺身。

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こちらは、多絵さんのお父様で
愛媛県 観喜光寺(かんきこうじ)の住職でもある
海庵牧雄(かいあんぼくゆう)さん
2019年で90歳。
90歳の方とビールを注ぎ合いまくったのは初めてかもしれません。
お言葉には、勉強になることばかり。
『わしは、115歳まで生きる。
 なんぼ飲んでも、朝起きたら生きちょる。
 心配すんな、大丈夫じゃ、大丈夫じゃ。』

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僕は今朝4時起きで、飛行機乗って、空港から3時間車乗って、
そのあと、休憩せず海で打ち合わせをしていて疲れているとか、眠いとか、
そんなことは関係ありません。というか知る由もありません。
THE 高知 発動です。

住職さんがこれだけ飲んで、大丈夫、大丈夫とおっしゃると
人間、大丈夫な気がしてきてしまいます。

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普段は本当に和尚様(おしょうさま)。
僕も負けず嫌いなので、和尚と楽しく飲みまくりました。

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さすがに、酔ったと思われる和尚さん。
こんなヨタヨタで寝床に向かわれて、
勝利!と思っていたら、ただのトイレ休憩でした。
明日も朝早いのでー。
とかそういうのは関係ないのが高知流。
隣りの部屋で二次会開始。
納得がいくまで飲んで寝る。
115歳予告をされる方は、活力が違いますね。
『人間は活力』。
これがこの夜、一番心に残った言葉でした。

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翌朝。
水揚げが早まったという連絡が入り、
眠い目をこすって、港へ直行。
水揚げが早まるということは、大漁だったということか!?

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たっぷりのマサバ、ゴマサバ、その他小魚類が仕分けされていました。

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ハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ)

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小さめの魚は、一種がまとまって獲れれば価値が付きますが、
混ざって獲れると一気に価値が下がってしまうとのこと。
この問題解決に対しては良いアイデアが浮かびました。

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これだけの量の仕分け作業をしても価値がつかないという問題は
解決したいですもんね。

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こちらの船では、
3種の小魚が混ざっていました。

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この中に3種類の小魚。
さて、何がいるでしょうか?

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上から
キビナゴ
カタクチイワシ
ウルメイワシ

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一緒に水揚げされたイナダは口いっぱいに小魚を頬張っていました。

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サバの口の中にもパンパンです。

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ソウダガツオも同じく。

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上:ヒラソウダ
下:マルソウダ

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今回の主役であるキビナゴをより分けて下さった義郎さん。

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この日は大漁でした。

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バケツで持ち帰る魚は、ごはんのおかず用です。
僕のためにもお魚取り分けてくださいました!
ありがとうございます。

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水揚げお疲れさまでした!!

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辰義丸さんありがとう!!

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明るい漁師さんたち。

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漁師さんの仕事は、水揚げして終わりではなく、
このあとも細かな仕事があります。

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本拠地に戻ってきました。

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おかず用のお土産が鮮魚って、
漁師さんにとっては当たり前かもしれませんが、
やっぱり豊かです。

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こんな大きな獲れたてのアジも!

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ピチピチのキビナゴも。

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サッパも入ってました。


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ネンブツダイ、アカエイ、クロダイ、色々泳いでますねー。
釣りしたくなってしまいます。

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あ!ウツボだ。
釣るしかないっすね。

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ガブッ!!!!! ぐいいいいいいいいいいいいんん!!!!

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引っ張り合いの激しい格闘の末、どうにか釣り上げることができました。

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この口!

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油断すると噛み付いてきます。

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しかし丸々太って重たい。。

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うわ!顔ギリギリ噛みつかれるところだったー!!

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厚みも凄いです。

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驚きの、ウツボの歯並びや内臓など
さらに詳しくはこちらからどうぞ。
https://www.sumeshiya.com/blog/2017/07/post-2781.html

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この太さ、写真で伝わりますかね?

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ぬるっぬるです。

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指9〜10本分の厚み。

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一般的な釣り糸では耐えられないため、
漁師さんから極太のPEラインとこれもんの大針で見事釣れました。

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と、釣りして遊んでいた間に、
漁師さんの手作りパエリアが朝ごはんで登場。
レモンライムを絞って食べるとまた美味。
ミョウガのお味噌汁も合うー。

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キビナゴの下処理を改めて。


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頭をハサミか包丁か手で落とします。


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内臓を指で掻き出します。


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お腹の内側の銀色の部分をこすって


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このように綺麗にします。


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中骨の上に親指を入れて、手開きにしていきます。

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尻尾の方に向かって左に入れて、頭側の右まで。

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尻尾の付け根の骨をちぎって、中骨をゆっくりと頭側に引っ張り、骨をとります。
これで、キビナゴの手開きの完成です。

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生姜水でサッと洗って、

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水気を切り、

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生姜酢水に入れて数秒間、

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混ぜたら、

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水気を切り、

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あらかじめ作っておいた酢おからで丸めていきます。
詳しい作り方は郷土寿司プロジェクトからどうぞ。

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今回は、黒おからバージョン!
これについては、また後日ご紹介いたします!

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今回は、和尚さんのお土産に、壱岐の華の米麦焼酎 初代嘉助を。
大変喜んでくださいましたー!

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というか、和尚が本物の嘉助さん!?