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オマールエビ・Homarus americanus・ロブスター・lobster

[料理海の生き物食遊び]

英語では、イセエビもオマールエビも含めて大型の食用エビは
『ロブスター』と呼ばれています。

イセエビとオマールエビとロブスターの違いは?

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イセエビは、分類上、イセエビ科イセエビ属に属するエビです。
日本各地に生息しています。

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オマールエビとロブスターはザリガニ下目ロブスター属に分類されるエビで、
カナダやアメリカの東海岸、ヨーロッパの地中海から北欧ノルウェー近辺、南アフリカ地域にも分布しています。

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体色は生息地によって異なっていて、青、赤褐色、灰色、クリーム色など様々です。
体長は50cmほどにもなり、非常にどう猛な性格で、
仲間同士で傷つけあうこともあるため、水揚げされたロブスターは、すぐにハサミをゴムバンドなどで固定されます。
主にヨーロッパ、アメリカで食されてきた食材ですが、
近年日本にも輸入されるようになり、高級食材として重宝されています。

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前脚の1対が大きなハサミとなっているのが特徴で、
フランス語の『オマール(Homard)』は、ハンマーという意味。

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大きなハサミがハンマーのように見えることから、このように呼ばれています。
さて、
ここでお気付きの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

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オマールエビの左 右のハサミの形が違います!!!!!
しかもそれは個体によっても左右の形が変わってきます。
比較すると明らかに用途が違う形をしています。

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まずは、こちらの大きくて分厚いほうのハサミ。

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ハサミを開くと、恐竜が口を開いたように見えます。

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この白く硬い部分で貝やカニの殻などを砕きます。

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その名も『クラッシャー』。

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うげーーーーーー!

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そいてこちらは、小さい方のハサミ。

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その名も『カッター』。

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厚みも薄くてもう一方のハサミよりも鋭くなっています。

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先程の『クラッシャー』で砕いた獲物の中身を挟みとります。

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左右でハサミの大きさが違うロブスターですが、
左右のハサミどちらが「クラッシャー」になるか
「カッター」になるかは、ロブスターの個体によって異なってきます。

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生まれて2週間以内に、最初にモノを砕いた方のハサミが「クラッシャー」になり
何もしなかったほうが「カッター」になります。
生まれてから周りに貝などの硬い甲羅を持つ生物がいなくて、ハサミで砕かなくてもよい環境の場合、
ハサミは両方とも小さい「カッター」になります。

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そのほか片側2本ずつの足の先端が小さなハサミになっています。

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尻尾から近い2本の足の先にはハサミはありませんでした。

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こちらが尻尾。

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尻尾のフチは赤い毛が綺麗に並んで生えています。

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オマール海老のヒゲ

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オマールエビのハサミのところの関節

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オマールエビの足の付け根

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オマールエビの胴体
あの中にプリップリの美味しい身が詰まっています!

時間があればもっとじっくり色々と撮影したかったのですが
もう夕ご飯の準備の時間です。。。
子供たちも食べたい食べたい言い始めてますので
今回はこのへんで。

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【オマールエビの蒸し焼き】
塩レモンバターで

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うまそーーー!

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ザリガニとはワケが違う。
オマールエビの強固な殻を触って学び、
金槌で挑戦し始める長男。
オマールエビの凄さを思い知るべし!

ちなみにザリガニは淡水じゃないと生きられないです。
ロブスターは海水で生きる海の生き物です!