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おにおこぜ・オニオコゼ・鬼虎魚・Inimicus japonicus

[寿司料理海の生き物釣り・Fishing]

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動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
脊椎動物亜門 Vertebrata
条鰭綱 Actinopterygii
新鰭亜綱 Neopterygii
棘鰭上目 Acanthopterygii
カサゴ目 Scorpaeniformes
カサゴ亜目 Scorpaenoidei
フサカサゴ科 (あるいはオニオコゼ科) Scorpaenidae
オニオコゼ亜科 Synanceinae
オニオコゼ属 Inimicus
オニオコゼ lnimicus. japonicus

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関東以南の太平洋と
新潟県以南の日本海、東シナ海に分布している暖海性の種です。

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浅海性で、生息範囲は沿岸から水深200mくらいまでです。

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底生性で、通常はあまり泳ぎ回ることなく海底に潜み、
地味な体色を利用して砂や石に擬態しています。
食性は肉食性で、小魚などを待ち伏せして、素早く捕食します。

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体色は褐色系が多いですが、様々な色の個体が存在します。

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この写真に写っている2匹は、どちらもオニオコゼですが

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こんなに鮮やかなオレンジ色の個体も存在します。

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口は上向きについています。

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体表は他のカサゴ類と同様にいぼ状・房状の突起が発達し、
皮膚が剥がれているようにも見えます。

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体長は20cm程度であることが多いですが、最大では全長30cmほどに達します。

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こちらは、石川県七尾市 能登島での『いかだ釣り』。

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海上に浮かぶ『いかだ』まで船で渡してくださいます。

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ここで好きなだけ釣りを楽しめるという、自分の時間を集中できて
釣り人にはたまらない環境です。
ここでパソコン開いて仕事もできちゃうし、海上ごはん会もできちゃいます!
ちなみに、この木の小屋のようなものはトイレです。

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根を攻めて、攻めて、攻めていたら

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テテーーン!!

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ここで釣り上げたのが、オニオコゼでした。

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なかなかのサイズです。

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餌はアオイソメ。

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そして、絶対に触ってはいけないのが
この背ビレ!!!
背鰭(せびれ)の棘条に毒腺を備えているので
もし刺されるとすぐに激痛があり、
肌が青色もしくは紫色に変色し、全身に熱感があるような症状になります。
激しい痛みが数日続き、その他に発熱、悪寒などの症状もみられます。
重症の場合は死に至ることもあり、死亡を免れても回復に数ヶ月かかります。

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背鰭の鰭条は16〜18本の棘条と、5〜8本の軟条で構成されています。

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見た目からして、危険信号出してますよね。。。

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オニオコゼには、『ヤマノカミ』という俗称があります。
それは、昔、オニオコゼの干物を山の神への供物にする風習があったことによります。
山の神は不器量なうえ嫉妬深い女神様で、
醜いオコゼの顔を見ると、安心して静まるのだということですが
オニオコゼの気持ちを考えると・・・・・。
南方熊楠は、随筆『山神オコゼ魚を好むということ』でこのことに触れています。
それによると和歌山県南部には
オコゼを山の神に奉って儲けた伝承が幾つか知られていて、
たとえば山奥で木を伐採したが
川の水量が少なくて運べなかったとき、
オコゼを奉ると大雨が降って運べるようになったといいます。
日向地方では漁師が懐にオコゼを隠し持ち、
『これを差し上げるのでイノシシを出してほしい』と神に願うとイノシシが獲れ、
その後、またオコゼを持って同じように願うと、
山の神はオコゼほしさに何度でもイノシシを出してくれたという伝説もあります。

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そして、僕がオニオコゼのパーツで一番好きなのは、この目です。
透明感の奥にある乳白色。
ブラックコーヒー派ですが、たまにカフェオレを飲んだ時に『ウマっ』ってなる時みたいな
高揚感に似ています。

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ビンビンに突っ張った猛毒の背ビレ。
絶対にふざけてはいけません。

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胸ビレには毒はありません。

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口のあたりも良く見ていきましょう。

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オニオコゼを正面から見た感じ。
海底で会っても、気がつかなそうな保護色。

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こうして写真で見るから目だとわかりますが、
海底にジッと潜まれたら、見られていることすら気がつかないでしょうね。

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口を引っ張ってみると口の中に白い舌が見えます。
焦点が合っていませんが、黒い点々模様で
ドラゴンフルーツの断面とそっくりです。

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体を覆うこのヒダヒダも
海中では、海藻と一体化して
本当に隠れるのが上手な魚だと思います。

今回は人間のホームグラウンドに来てくれてありがとう。
今度は、俺が海に潜って君たちのホームに行くので、海中でまた会おう!

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和歌山県和歌山市加太の『活魚料理 いなさ』さんのメニュー
とてもわかりやすく、どれもオコゼを一番美味しく食べられるご提案がなされていました。

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オニオコゼの薄造り

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オニオコゼの皮、肝、胃袋

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オニオコゼの卵

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この透明感。
プリプリな白身は、淡白に思えて、実は旨味たっぷりです。

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何切れでも食べられてしまうほどの美味しさ。

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可食部が少ないので、一般的には高級魚として扱われています。

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オニオコゼの唐揚げ
二度揚げすることで、骨もヒレもパリパリ、バリバリ食べられます。