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やまぐちファームのお肉屋さん

[お店お米お肉動物生き物長崎県]

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2026年1月20日 長崎県五島市岐宿町・山内盆地。
「やまぐちファームのお肉屋さん」へ
今回の旅程に入っていなかったのですが、道中、時間が少しだけあったので立ち寄ることに。

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こちらが、やまぐちファーム 代表の山口伸太郎(やまぐちしんたろう)さん。
お店の奥にあるスケートパーク前にて

店内に貼られていた切り抜き記事に、山口さんの想いが綴られていました。
「農業はかっこよくて面白い」五島牛の繁殖・肥育・販売を一貫経営
家業の農業が大嫌いだったと振り返る山口さん。
自分のミスで子牛を死なせてしまったことをきっかけに、子牛を手塩に育てる中で畜産業に没頭しました。
ブランド牛「五島牛」の知名度や流通を拡大しようと、自ら牛を育て、販路を広げる一貫経営をスタート。
さらに地元、山内地区に精肉店を、五島の市街地にレストランを開業。
五島牛を活気づける取り組みが注目を集めています。

父が牛の繁殖、祖父母が施設園芸を営む兼業農家で育ちました。
小学生の頃から牛の世話などを手伝わされ、次第に農家が嫌いになりました。
学校から帰るとすぐ農作業。遊ぶ時間なんてなかった。
「農業はやらされるもので、自分の自由を奪うものだと思っていた」という。
父の希望で長崎県立諫早農業高校、長崎県立農業大学校園芸学科に進みましたが、卒業後は大型トラックの運転手として働きました。
転機は27歳の時。
父の意向でUターンし、2010年にJAごとうに就職。経営指導員として勤務していましたが、父が病を患い島外に入院したため、渋々兼業で農業に携わることになりました。兼業農家の家で育ったものの、畜産に関する知識はほとんどなかった。
初めてお産に立ち会い子牛が産まれた夜、父の「産後は初乳を飲むまでは目を離すな」とのアドバイスを失念して寝入ってしまいました。
翌朝、子牛は死んでいました。
この大きな喪失感と後悔から、二度と同じ過ちは繰り返さない、精魂込めて子牛を育てようと決意。
日々、試行錯誤しながら育てた結果、子牛が競りで高い評価を受け、育てる面白さを実感しました。
2017年にJAを退職して就農。
4年後に「山口Farm」を立ち上げました。
五島牛の流通量が少ない一因は、離島は生産コストが高く、個人の肥育農家が育ちにくいことにあるといわれています。
そこで、繁殖・肥育・販売の一貫経営に挑戦しようと、2024年から肥育に参入。
繁殖牛53頭に加え、肥育牛30頭も育てています。

五島市の畜産は、ほとんどが繁殖牛の生産に特化しており、育てた子牛は島外へと出荷されます。
その多くは他地域で「〇〇牛」として肥育され、「五島牛」として育てられるのは、
JAごとうの肥育事業による約400頭ほどです。
ブランドとしての認知度はあるものの、「幻の牛」と称されるほど流通量が少ないのが現状。
この課題を受け、JAごとうは2024年度から個人農家による一貫経営の推進に着手。
山口さんはその生産者の1人として名乗りを上げたのです。

山口さんは品質へのこだわりを何より重視し、牛にとってストレスの少ない飼育環境づくりを大切にするため、牛舎は1日4回清掃して常に清潔を保って、温度管理システムも導入し、牛が快適に過ごせる空間作りに取り組んでいる。
飼料にも徹底してこだわり、自家生産の良質な牧草をベースに、ミネラル豊富な配合飼料、そして島内から出るおからなどを組み合わせた循環型の飼料体系を確立した。
「牛は人間の感情を敏感に感じ取る。だからこそ、愛情を込めて接するよう心がけている」
2025年4月には、五島市街地に五島の旬な山海の幸が味わえるレストラン「Restaurant城 -JO-」を、7月には、牛舎近くに精肉店「やまぐちファームのお肉屋さん」を開業。
五島の食材を、余すことなく味わえる場所を作りたい。ただ生産するだけでなく、
育てた命を自ら届ける責任を持ちたいという思いから、厨房にも立ち、料理人と共にメニュー開発にも積極的に関わっている。レストランでは、自社の黒毛和牛を中心に、五島の新鮮な野菜や魚介類もふんだんに使用し、島の食のつながりを一皿に表現している。
精肉店にはイートインスペース、バーベキュー場とスケートボード場(ボード・ヘルメットレンタル有り)も併設し、子どもから大人まで気軽に集まれる場所にしたい、地元を盛り上げたいと思いを込めました。
子どもの頃は「農業はダサい、かっこ悪い、汚い」と思っていました。
しかし、息子たちは私たちが奮闘する姿を見て、誇りに思っているようです。
牛の世話も積極的に手伝ってくれます。
長男は「将来の夢はお父さんのような牛飼いになること」と作文に書き、長崎県内のコンクールで優秀賞を受賞。「作文を読んだとき、涙が止まらなかった」と話します。
五島牛の流通量を上げるためには仲間が必要です。
将来を見据え、子どもや若者たちに蓄農産業のやりがいを伝えていきたいです。
山口ファームでは畜産のほか、牛の堆肥や五島列島産つばき油などを使用した土作りに取り組み、化学肥料に極力頼らない自然に寄り添う栽培方法で水稲やメロンを育てています。

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長崎県五島列島山内産のお米「青空黄金(あおぞらこがね)」

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店内に充満している美味しそうな香り。
しかし、お昼ご飯食べた直後だったため、五島牛のメンチカツだけいただこう。
自家製牛100%って、なかなか表記できない凄いことですよね。

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揚げたて熱々の五島牛メンチカツ

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むっはー。旨すぎる。

五島市に行ったら是非立ち寄ってみてください!

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【やまぐちファームのお肉屋さん】
所在地:〒853-0312 長崎県五島市岐宿町中嶽1336-1
電話番号:0959-83-1017
WEB:https://yamaguchi-farm.co.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/meatshop_yamaguchi_farm/