八匹雷(ハッチカンカン)

五島民俗銘菓

八匹雷(ハッチッカンカン)

名称:きな粉餅
製造者:松風軒 長崎県五島市中央町1-37



〈はっちかんかんの由来記〉
長崎県五島福江島では、旧暦の二月一日をはつじたつ(初仕度)と申しまして、この日を一年中の農耕の始まりとしてお祝いたします。特に、福江島の山崎郷や大津郷などでは団子を作り、三個づつ桃の枝か、むくげの枝に刺しまして、家の入口、出口、戸障子の開くところ、風呂場や手洗の開き窓までも、すべて外に向って開くところに飾ります。
これは、農耕に災いする色々な大風や大雨や、いなごや雷などが起こらないようにする「まじない」で、この日だけは、この団子をどなたでも勝手に取って食べてよいことになっています。ただ、取って食べる前に必ず、「はっちかんかん、だご(団子)三つ」と云って食べなければならない約束事があります。
はっちかんかんとは、八匹雷という字を当てて居りますが、本当は農耕ばかりでなく、色々な災を払う「おまじない」だと思っています。それで、皆様もこのお菓子を召しあがられる前には、どうぞ、はっちかんかん、だご三つとおっしゃって下さいませ。きっと色々な災から、あなた様をお守りできるかと思って居ります。
このお菓子は上質の糯米・大豆・長崎県内産の醤油などを使用し風味豊かに仕上げています。どこか懐かしさを感じる素朴な味をお楽しみいただけると思います。
何卒、伝統ある五島のお土産菓子としてよろしく皆々様にご吹聴下されば幸と思って居ります。
敬具 五島文化協会




菓子職人のご主人が早朝から仕込んだ団子を、奥様が1串1串手刺しで作っています。



