USEAM SAGA
2022年4月24日
佐賀県唐津市(からつし)
日本三大松原の一つ「虹の松原」を横目に、
漸く花粉も落ち着いた晩春の心地良い風を、鼻から喉いっぱいにゆーっくりと吸い込んでは口から吐き出して
暫く呼吸を整えながらすすむ。
目的地に到着。
「唐津 料理の宿 松の井」さんです。
【USEAM SAGA】とは、
美術館(MUSEUM)に展示するような人間国宝などの器を使い(USE)
佐賀の食材を才能豊かな料理人たちの技で仕上げた料理が楽しめる
期間限定のプレミアムレストラン、佐賀のガストロノミーイベントのこと。
江戸時代初期に築城された唐津城のお膝元であり、
数歩あるけば、唐津湾が望めるロケーション
海に引き寄せられるようにして歩いていくと、バクヤギクが賑やかに海をチラ見せ。
唐津湾全体を見守ってくれているように位置する「高島(たかしま)」。
東を向けば、海岸線に松浦潟、浜崎海岸が目に飛び込んできます。
改めて、今回の【USEUM SAGA】の会場となった明治28年創業の老舗旅館 松の井さん。
「最上の旬を唐津焼と共に」をコンセプトに、
料理長が吟味を重ねた「唐津懐石くずし」を供する御料理宿です。
この日は、会席をベースにした素朴で繊細な料理と、
それら一皿一皿に合わせて選び抜かれたドリンクとのペアリングによるコース仕立て。
僕はこのあと、釣りのため^^; 運転があるのでノンアルコールペアリングでお願いしました。
さて、お食事のスタートです。
料理:河豚 南禅寺蒸し
器:今右衛門窯(いまえもんがま)
ドリンク:副島園 烏龍茶/シナモン/カルダモン
料理:唐津のクエ 桜の葉〆 煎り酒
器:弓野窯(ゆみのがま)の割山椒
ドリンク:副島園 玉翠/穂紫蘇/木の芽
料理:白美茸とマダイ 鍋
器:安楽窯(あんらくがま)
ドリンク:副島園 ほうじ茶
白いキクラゲ「白美茸(はくびたけ)」
料理:八寸 季節のもの8種
器:12代中里太郎右衛門(なかざとたろうえもん)
イカナゴ
料理:神埼そうめん 雲丹和え
器:副島硝子(そえじまがらす)
ドリンク:副島園 柚子緑茶/ゲンコウ
料理:烏賊 酒盗焼き
器:土平窯(どへいがま)
こちらの熱々の丸いものは、
石ではなく陶器
イカが主役でアワビが脇役の一皿
料理:煮穴子 飯蒸し
器:12代中里太郎右衛門(なかざとたろうえもん)
お見合い写真のようになっておりますが、
今回のUSEAM SAGAでお向かいの席となり、初めてお会いしたNさん。
お料理や器一つ一つに品のあるリアクションが素敵な方でした。
料理:猪 味噌漬け
器:敬善坊窯(けいぜんぼうがま)
ドリンク:副島園 香る紅茶
器:李荘窯(りそうがま)
料理:一寸豆 ご飯 赤出汁 漬物
器:12代中里太郎右衛門(なかざとたろうえもん)
ドリンク:唐津の芽茶
料理:苺大福 水羊羹
器:14代今泉今右衛門(いまいずみいまえもん)
苺は、佐賀県の新ブランド「いちごさん」。
器:柿右衛門窯(かきえもんがま)
ドリンク:抹茶
左:Nさん
中:松の井 料理長 森次庸介(もりつぐようすけ)さん
右:寿司作家 岡田大介
庭園を眺めながら、春の風を待つあの花のように。
右:安冨喬博(やすとみたかひろ)さん
彼の存在が佐賀を活気づけていることは間違いない。
いつもありがとうございます。
そして松の井の皆様、
人間国宝に認定された方々の貴重な器の数々でお食事させてくださりありがとうございました。
美しくて美味しい、美が二つ重なったお料理ご馳走さまでした。
【唐津 料理の宿 松の井】
住所:佐賀県唐津市東唐津2-4-32
電話番号:0955-72-8131
ホームページ:http://www.matsunoi-karatsu.jp/index.html