ブログ

たこつぼ漁・たこ壺漁・タコ壺漁・蛸壺漁

[すし・sushi海の生き物釣り・Fishing]

202007229933.jpg
2020年7月
和歌山県和歌山市
加太(かだ)漁港
タコ壺漁に同船させていただきました。

202007229934.jpg
こちらがタコ漁師 小浦裕司(こうらゆうじ)さん(42) /2020年現在

202007229942.jpg

202007229950.jpg
天候にも恵まれ、漁場まで気持ちの良いクルージング気分です。

202007229944.jpg
小浦さんをご紹介くださったのが、
酢飯屋・水道ギャラリーでも大変お世話になっている
陶芸家 和田山真央(わだやままさひろ)くん。
そして、奥様の晴美(はるみ)さんもご一緒してくださいました。
大阪から和歌山に移住し、漁師さんたちとも仲良しにされています。

202007229951.jpg
出港してまもなく、漁場に到着しました。

202007229953.jpg
海面から引き揚げているのは、漁場の目印。

202007229954.jpg
早速、仕掛けを引き揚げていきます。
これから始まるタコ壺漁。
真剣、かつ勝負顔が表情から見てとれます。

202007229955.jpg
ロープで繋ぎ、あらかじめ仕掛けておいたいくつものタコ壺をこのウインチで巻き上げていきます。

202007229961.jpg

202007229962.jpg
まずは一つ目のタコ壺があがってきました。

202007229966.jpg
タコ、入ってるかなー。。。

202007229969.jpg
入っていなかったようです。

202007229970.jpg
次つぎとタコ壺を上げていきます。
タコ壺に空いている穴から海水が抜けるようになってはいるものの、
このタコ壺自体がとても重いです。

202007229971.jpg
おおおお!タコ入ってるーーーーーーー!

202007229973.jpg
でかーーーーー!

202007229975.jpg
ツボから飛び出したタコは、すぐに小浦さんに捕まり、
船の生け簀に投げこまれます。

202007229978.jpg
おおおおお!
また入ってたー!

202007229979.jpg
タコ自ら外に出てきます。

202007229981.jpg
タコからしたら緊急自体ですもんね。

202007229982.jpg
とりあえずビヨーーーンと伸びて、

202007229983.jpg
そこから立ち上がり歩いて逃げます。

202007229984.jpg
とにかく動きが速い!

202007229987.jpg
そうこうしているうちに

202007229988.jpg
小浦さんに捕まります。

202007229989.jpg
先ほどまで無口だった小浦さん、

202007229990.jpg
タコが獲れ始めると、メッチャしゃべってくださいました。

202007229991.jpg
タコ漁の楽しい部分とキツイ部分、
この土地のタコの美味しい理由などなど。

202007229994.jpg
ハードな仕事にも関わらず、
こんな綺麗にタコ壺を並べるほどの几帳面な小浦さん。

202007229995.jpg
しゃべりも面白くて、優しい小浦さん。

202007229996.jpg
これからの時代に一番適した人間は、

202007229999.jpg
自分で食べ物を獲れる人間だと僕は思っています。

202007220005.jpg
ニュリュり、

202007220006.jpg
ボトン!!

202007220007.jpg
シューー。

202007220008.jpg
とりゃ!

202007229998.jpg
タコは食べるエサによって味が変わる生き物と言われていますが
この界隈はやはり甲殻類系を多く食べているのかと思いきや、

202007220013.jpg
このタコは、ミルガイを蛸壷の中に持ち込んで食べていたようです。

202007220015.jpg
スーッ。

202007220016.jpg
それっ。

202007220017.jpg
ハルちゃんもお触りチャレンジタイム。

202007220019.jpg
むぎゅ。

202007220021.jpg
こちらは蛸壷の中に仕掛けるイガイ。

202007220022.jpg
ザ 漁師 (The Fisherman)。

202007220029.jpg
タコのどこの部分かわかりますかー?

202007220030.jpg
目の構造も独特。

202007220037.jpg
たこスミをお尻にかけられている感じにキュンとしちゃいますね!

202007220038.jpg
タコはとっても綺麗好きだそうで
綺麗に掃除してある壺ほど、よく入ってくれるそうです。

202007220039.jpg
この蛸壷が重い。
海底に沈ませて、ある程度動かないように、と考えるとそうなるか。

202007220050.jpg
体の色を瞬時に変えて、様々な模様を浮かび上がらせる。
人間には出来ない特殊能力に見入ってしまいますね。

202007220052.jpg
今度は白っぽく変化。
目玉の周りが盛り上がっているのがわかります。

202007220053.jpg
動き方からして、地上でもタコの目はしっかりと見えているようです。

202007220054.jpg
ウデとウデの間の水かき部分。
本気を出すとものすごく広がります。

202007220055.jpg
ちなみに、この目がある部分がタコの頭。
頭の上に胴体。
頭から足がはえているという生き物です。

202007220057.jpg
黄色い目もきっと意味があるのでしょう。

202007220058.jpg
足ではなく、腕。

202007220060.jpg
歩くのが本当に上手で、素早いです。

202007220067.jpg
できることならずっと観察していたい。

202007220071.jpg
頭の、いや、体の模様には何か規則性があるのか?

202007220072.jpg
吸盤の吸引力、このサイズのタコならば人間の力でも引っ張りとれますが
タコが巨大化したらもうかないません。

202007220073.jpg
どうなってるんじゃ。。

202007220075.jpg
地球上に住む同じ生き物として、いつか分かり合える日が来るのだろうか。
それとも人間はタコに支配されてしまう日が来てしまうのだろうか。

202007220076.jpg
今は、人間が勝っているけれど
きっとタコも進化する。

202007220086.jpg
宇宙からの暗号デザイン。

202007220089.jpg
どうも。

202007220093.jpg
頭からズコっ。
あ、体からか。

202007220098.jpg
この足の形が歩きやすいバランスのようです。

202007220114.jpg
綺麗な蛸壷が好きならば、
いい感じの蛸壷作っちゃおうか?と同船した陶芸家の和田山真央氏。

202007220120.jpg
そこのフチの部分、黄色いよね。

202007220127.jpg
お!コイツはあからさまに元気がいい!
飛び出し方が、他のタコよりも圧倒的に早い!!
 十二鬼月か?

202007220132.jpg
しかも逃げずに、こっちに向かってくる!!!

202007220133.jpg
完全に威嚇してきている。

202007220137.jpg
わーーーーーーーーーー!!
ビックリしたー!!!!
開くねーー!

202007220139.jpg
裏側というか、内側はこんな感じ。
この中に包み込まれたら、多くの生き物は逃げられないわけだ。

202007220140.jpg
瞬時に広げられるこの水かき状の膜はかなり便利なパーツであることは間違いなさそうですね。

202007220142.jpg
タコが天敵の生き物たちは、海中でこんなのが近づいてきたらもう。。。

202007220143.jpg
このタコは、大きいほうではなかっので、腕の太さがこれくらいですが
大きいマッチョタコになると腕の太さもぶっといです。

202007220145.jpg
ん?
まさかの自ら生け簀にむかって、、、、、

202007220146.jpg
ちょぼん!

202007220148.jpg
ラブラブな和田山夫婦。
いい感じです。
僕はタコとラブラブします。

202007220150.jpg
タコ壺の仕組み

202007220151.jpg
タコが中に入ってエサを引っ張ると

202007220152.jpg
蓋が閉まる仕組み。

202007220153.jpg
タコ壺の水揚げがひと通り終わったタイミングで、
小浦さんが丁寧に教えてくださいました。

202007220157.jpg

202007220154.jpg
日焼けしたお顔に、ギュッと絞って頭に巻いた赤いタオル。

202007220156.jpg
漁中の真剣な表情とは真逆のこの笑顔。
ギャップ萌えしません?

202007220158.jpg
タコ壺の裏側にはこんな大きなオモリがついていました。

202007220159.jpg
頭の回転の速さと流暢な関西弁、
そこにユーモアがたっぷり含まれた話し方。
年齢が自分と同い年だったことも嬉しくて
あっという間に小浦ワールドに引き込まれていきます。

202007220161.jpg
引き揚げたタコ壺は、次の漁のためにまた仕掛けを投げ入れます。
ノールックで海にタコ壺を投げる姿もまたカッコいい!

202007220167.jpg
ヒョイヒョイ、ポンポン、等間隔に投げ入れています。

202007220171.jpg
腕がパンパンになるどころか、

202007220173.jpg
あの数のタコ壺を海から引き上げたあとの、
投げ入れは、格闘家のトレーニングばりにハードです。

202007220175.jpg
舵を取り、タコ壺を投げる。

202007220179.jpg
いい角度でスッと入ってます。

202007220185.jpg

202007220186.jpg
最後に目印となるブイを投げて

202007220188.jpg
終了ーー!
またタコが壺に入った頃に、この場所まで仕掛けを引き上げにきます。

20200_7220189.jpg
帰港。

202007229931.jpg

202007229929.jpg
加太(かだ)漁港に到着。

202007220194.jpg
水槽からタコを出して見せてくださる小浦さんの股間に襲いかかるマダコさん

202007220214.jpg
大量の吸盤に吸いつかれまくり、

202007220222.jpg
こっちの吸盤をとれば、そっちの吸盤がくっつきで大変なことに。

202007220219.jpg
ギョロ。

202007220224.jpg
船の生け簀のマダコ。
これから水揚げされることを察知してか、興奮状態で真っ赤で暴れているタコもいれば

202007220226.jpg
静かにこんな格好をして白っぽくしているタコも。

202007220228.jpg
そんな白いタコにちょっかいを出しにいく赤いタコ。

202007220234.jpg
マダコの目のアップ。

202007220236~2.jpg
マダコの目の接写。
動き回るので、ブレずにとるのが本当に難しい。。

202007220237.jpg
じっくり見たかった表皮のデザイン。

202007220238.jpg
目玉があるこの部分が頭。(何度でもいう。)

202007220240.jpg
この吸盤が、気持ちいいくらい吸い付いてくる。

202007220241.jpg
タコの吸盤を身体中に吸い付かせて、
吸盤健康法というのがそのうち出てくるんじゃないかな。
それぐらい程よく吸いつかれ、血行が良くなる感じもある。

202007220242.jpg
タコのスミが見えます。

202007220243.jpg
タコの口と呼ばれるこの部分は、口ではなく、漏斗。
ここからスミを吐いたり、吸い込んだ水を吐き出して水中移動に使ったり、
糞もここから出します。


P7220038.jpg
生け簀の中に水中カメラを沈めて撮影してみました。

P7220039.jpg
逃げるものもいれば、カメラに向かって攻撃してくるものも。

P7220041.jpg
まだまだ謎が多いタコの生態。

P7220042.jpg
タコの血は青いこと、

P7220049.jpg
宇宙人説

P7220050.jpg
デビルフィッシュ(devilfish)。

P7220053.jpg
世界中でも様々な言われ様ですが

P7220059.jpg
タコから学べるところは多くあると思っています。

P7220062.jpg
いつか地球が攻撃される事態になったとき、

P7220063.jpg
タコが人間を守ってくれるような

P7220064.jpg
そんなファンタジーを妄想しつつ

MV2020072220200722_141259.jpg
またタコと戯れられる日を楽しみに。

P7220023.jpg

202007220245.jpg
小浦さん
お忙しい中、このような時間を作ってくださり本当にありがとうございました!
またみんなでご飯しましょうね!


【タコの血は青い!?タコ壺漁とタコのシメ方】(動画)


【まだこ・マダコ・真蛸・Octopus sinensis】については
こちらからどうぞ。
https://www.sumeshiya.com/blog/2015/06/post-65.html