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鳥飼八幡宮(とりかいはちまんぐう)

[神社仏閣福岡県記録]

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2017年5月14日

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2018年 元旦

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2021年4月

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2022年1月

福岡城の西の総氏神、むすびの神として古来より崇敬されている鳥飼八幡宮。
家内安全・商売繁昌・厄除け・縁むすびに。

1700年ほど前、三韓征伐の帰りに立ち寄った神功皇后を
手厚くもてなしたことがきっかけで創建された神社。
本殿に祀られているのは
神功皇后はじめ、御子である応神天皇、玉依姫尊の三柱の神様。

鳥飼八幡宮の表参道の鳥居は明治維新後に建てられ、
黒田藩の最後の藩主長知公のご子息の長成公が十歳時の筆と伝わっています。

表参道を進み神門の中に、漆塗りの狛犬が鎮座しています。
神門をくぐるとある社殿正面の石の狛犬。

社殿は"茅葺(かやぶ)き壁"を用いた日本有数の建物。
賽銭箱の奥は逆V字型に巨石が立っていて、石柱は10本あります。
本殿は「神明造」で伊勢神宮と同じ様式。
屋根は伊勢神宮と違い銅葺き。
堅魚木は9本。

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「夫婦の楠(めおとのくす)」、注連縄(しめなわ)に
「ご縁むすびのひも」をちょう結びにすると願い事がかなうとか。

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古来、縁むすびのお神さまとして信仰されてきた鳥飼八幡宮。
参道の楠は育つうちに一本の根から幹が二つに分かれ、
仲むつまじく寄り添いあっているように見えることから、
いつからか「夫婦の楠」と呼ばれるようになっていました。
縁をつむぎ、つむがれた縁をより強くすると信じられ、
この御神木には色とりどりの、ご縁むすびの紐が結ばれています。


八幡宮の池は「放生池」と呼ばれることが多いですが、とらえた生き物を放して命を助けるための池です。命の大切さや自然との調和を象徴しています。そのほか水の神様を祀るよりしろの意味もあります。

祖霊殿 2021(令和3)年にグッドデザイン賞を受賞

江戸時代前期に建てられた神門も健在

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参道には御神木の「息吹の大銀杏(いぶきのおおいちょう)」があり、秋はツワブキの花とともに参道を黄色に染めます。

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この銀杏の木は、福岡大空襲の時に焼夷弾(しょういだん)の直撃を受けて炎上し、
真っ黒こげになりました。
数年後、黒こげの枝から新芽が息吹き、新しい命が宿ったように復活しました。
今も晩秋の参道を黄色に染めるほどの葉を茂らせる銀杏に願うと、
いつまでも若々しく美しくいられると信じられています。
ご縁むすびの紐を結び、銀杏の葉を身につけると、
銀杏の生命力が入ってくるのを感じられることでしょう。

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慶長井戸(けいちょういど)

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表参道の整備をしているときに、発見された古井戸です。

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深さは十メートルほどの浅井戸です。
井筒(井戸の壁)は石組みで、一つ一つ石は丁寧にカーブをつけて整えられています。
専門家によると、これほどの井戸は藩主など藩の上層部からの依頼ではないかとのことです。
鳥飼八幡宮は江戸時代はじめの慶長十三年(1615年)に現在地に遷座しました。
そのときに掘られたものではないかと考えています。
今なお、毎分十数リットルの水が湧いている、活きている井戸です。

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勝軍岩(しょうぐんいわ)

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表参道は旧唐津街道沿いに開かれて、現在は落ち着いた風情を示しています。
参道は神前に向け歩を進めるほどに、清々しい気持ちになり、
お神さまと向き合うよう心を整える道です。
勝軍岩は、そのような参拝者を見守るかのようにたたずんでいます。
またそのどっしりとした姿は、地震などの災害から福岡市守る要石(かなめいし)として鎮座しています。
名前の由来は、明治時代になるまで鳥飼八幡宮にあった鎮護寺というお寺が授与していた「勝軍地蔵の護符」にちなみました。
神仏習合、男根信仰など、いにしえの信仰との繋がりを感じていただけることでしょう。

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浄財 お賽銭がPayPayでも可!


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鳥飼八幡宮では社殿を遷宮した時に原点回帰ということで、紙製のお守りに。

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「縁むすびのひも」。
13色のひもを2本1組で受ける、1本は鳥飼八幡宮の御神木に願掛けしながら結び、1本は持ち帰って身近なものに結ぶものです。
神様とのご縁を結ぶ、むすびの神「鳥飼八幡宮」独自の特別祈願方法です。

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「どの色で、ご縁を結びますか?」
純白(じゅんぱく):純粋・無垢・素直・ひかり
深紅(しんく):情熱・積極性・革新性・愛情
紅朱(べにあけ):幸福・温り・希望・粘り
本紫(ほんむらさき):崇高・神秘・洗練・上品
桃色(ももいろ):崇高・神秘・洗練・上品
浅葱(あさぎ):開放・変化・変身・上品
瑠璃(るり):信頼・誠実・清浄・冷静
萌葱(もえぎ):調和・安全・生命・良心
黄色(きいろ):知性・好奇心・洞察力・決断
山吹(やまぶき):成功・知恵・尊厳・最善
漆黒(しっこく):神秘・高貴・洗練・優雅
黄金(こがね):自信・満足・豊かさ・意欲
銀鼠(ぎんねず):直感・真理・未来・守護


境内社の天満宮に「なで牛さま」
自身の調子が悪い部分と同じところをさすると、痛みが楽になるとして評判です。

秋、九州場所で鳥飼八幡宮を宿舎にしている九重部屋の力士との交流・写真撮影会「赤ちゃん土俵入り」があります。

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例年同日に「鳥飼八幡宮秋祭りトリフェス」も開催。
鳥飼の鳥にちなんだメニューの飲食店などが並びます。
子ども縁日もあって赤ちゃん、お子さんが主役のお祭りです。


鳥飼八幡宮 秋まつり「トリフェス 2025」

鳥飼八幡宮は、八幡大神が主祭神。
勝負運、家庭円満、安産、子安、縁むすびなどのご神徳があります。
境内社には武内宿禰さまが祀られ、病気平癒、健康長寿のご神徳もあります。
天之御中主神さまも祀られていますので、凶方位を吉方にする方位除、厄除などのご神徳もあります。

1日は朔日(ついたち)参りとして、古くから行われているお参りです。
新しい月を迎えるにあたり、感謝と祈りを新たにする日です。

15日のお参りは、半月の間無事に過ごせたことを感謝し、残り半月を無事に過ごせるようお参りします。
和暦では1日が新月、15日が満月ですので、新月や満月の日にお参りされる方も多いです。

【鳥飼八幡宮(とりかいはちまんぐう)】
所在地:福岡市中央区今川2-1-17
電話番号:092-741-7823
公式Webサイト:https://hachimansama.jp/
宮司:山内圭司さん