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まとうだい・マトウダイ・馬頭鯛・Zeus faber

[世界の料理料理海の生き物釣り・Fishing]

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顎口上綱
硬骨魚綱
新鰭区
真骨亜区
正真骨下区
棘鰭上目
マトウダイ系
マトウダイ目
マトウダイ亜目
マトウダイ科
マトウダイ属
マトウダイ

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名前の由来は馬の頭のような顔つき馬頭(まとう)からきています。

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また、体の横にある、黒い的(マト)のような模様からマトダイとも言われています。

フランス語では Saint-pierre(サン ピエール)
スペイン語では pez de San Pedro(ぺ デ サン ペドロ)
イタリア語では Pesce san pietro (ペイシェ サン ピエトロ)
ドイツ語では Petersfisch (ピータースフィッシュ)
英語では John dory (ジョン ドーリー)
中国語では 遠東海魴( ュエン ドン ハイ ファン Yuǎn dōnghǎi fáng)

複数の言語で、
キリスト教における十二使徒の一人、聖ペトロにちなんだ名前で呼ばれているのがわかりますね。
聖ペトロは、貢物のお金をマトウダイの口から取り出したとする伝承があって有名ですが、
マトウダイの黒点模様は、このときにつけられた聖ペトロの指紋に見立てられています。

学名のZeus faber に
ギリシャ神話の全知全能の神、ゼウス(Zeus)が使われているのも
評価の高い魚としての位置付けを感じます。

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海に潜っている時に、ふと横にマトウダイを見かけると、
その黒い点が何か大きな魚の目に見えてゾクっとしたのを覚えています。
きっと他の魚たちも、あの黒い点に驚いて逃げることもあると思います。
自己防衛のために進化したのではないかなと勝手に仮説を立てております。

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こちらは、就寝中のマトウダイの子供
この写真は、熊本県水俣市
水俣ダイビングサービス SEAHORSE」の森下誠さんが撮影したものです。

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ウロコは細かく絨毛状で気にならないというか、触っても食べてもほぼ無いように感じます。

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今回は、水深90mほどのところでゼウスを釣りました。

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このピンとした状態で透明感のある綺麗な背ビレは、水中で見るとまた違った綺麗さですが
釣り上げたばかりの色が一番好きです。

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マトウダイの尾ビレ

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マトウダイの尻ビレ

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ヒレの付け根付近にあり、トゲトゲもマトウダイの特徴の一つです。

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マトウダイの腹ビレ

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マトウダイの腹ビレ

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マトウダイの腹ビレ

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マトウダイの大きな口 ぱか。

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マトウダイの口を伸ばして、正面から。

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やっぱり綺麗なマトウダイの背ビレをもう一回

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胸ビレとエラ

釣り上げたばかりの魚を海の上で撮影したものと、
その後、運送されたものでは、鮮やかさが違いますが、
この違いもまた興味深い部分でもあります。
変化を楽しめたらと思います。

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フランス料理の定番『サン・ピエール』

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マトウダイを切り身でムニエルにせず、
丸ごと一匹するのが魚食大国、日本流です。