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やまとおさがに・ヤマトオサガニ・大和長蟹・Macrophthalmus japonicus

[海の生き物]

泥質干潟(でいしつひがた)でよく見られるヤマトオサガニは、水気の多い所に深い穴を掘って住んでいます。
甲幅(こうはば)が5センチほどの平たい四角形の胴体で
体や脚に毛がたくさん生えています。
ハサミはほとんどが白か青白く、オスのハサミはメスより大型です。
視力が良く、潮が引くと長い目を穴の外に出して周囲の様子を伺ってから、外にでます。
干潟の上ではいつも泥を食べていますが、泥の中の有機物を漉して
食べ残りの泥は吐き出します。
食事中にも自分の巣から遠く離れることはなく、互いの縄張りに入るとけんかします。
天気の良い日には、干潟でヤマトオサガニが脚を大きく伸ばして日光浴をする姿が見られます。
陽射しの下で体に付いた泥が白くなるまで乾かして、
日光浴が終わると巣の中に入って再び体を湿らせます。

以前は干潟一面びっしりになるほどいたそうですが、
テナガダコを取る際のエサに使うために乱獲されて
数が大幅に減少してしまったそうです。