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きいれつちとりもち・キイレツチトリモチ・Balanophora tobiracola Makino

[植物]

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牧野富太郎命名植物
ツチトリモチ科
キイレツチトリモチ

雌雄同株の多年生の寄生植物で、海岸近くの林内に生え、

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主にトベラ科やシャリンバイ(バラ科)、
ネズミモチ(モクセイ科)の根に寄生することが知られています。

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九州から台湾にかけて分布するとされていましたが、
2014年に高知県四万十町興津に生えているのを
地元の植物愛好家が発見し、牧野植物園の研究員さんの調査の結果、
四国初の新産地となりました。
本種は、1910年に鹿児島県喜入町にある喜入小学校教諭の
山口靜吾氏が採集した標本を基に牧野富太郎博士が学名を発表した、
牧野富太郎博士ゆかりの植物でもあります。

土から出はじめているのが花序です。
地下にはトベラの根に寄生した根茎があり、花の時期にだけこのような花序を出します。