郷土寿司プロジェクト

郷土寿司プロジェクトとは

[]

【郷土寿司プロジェクト】

酢飯屋(すめしや)の岡田大介です。
店で扱う、魚からお米、野菜、海苔、調味料などの食材、
料理を盛るための器、そして調理に使う料理道具などは
どれも自分が「これだ!」と思ったものを使うことを信条にしています。
作り手さんの想いのこもったものを食材魂、素材魂と呼ぶことにしています。。
可能な限りその現場に足を運び、生産者のみなさんに会って、
どのような工程を経て作られているのか、
どういった苦労や努力があるのか、
どんな考えや思いが込められているのか。
熱い情熱や頑ななほどのこだわりがつまった食材を
自分の持っている技術と知識でかたちにし、
惚れ込んだ陶芸家さんが作った器に盛り付け、
お客様にお出ししています。
そうして
日本各地を巡っていくうちに、
その土地土地に根付いた「郷土料理」とともに、
「郷土寿司」というもの数多くあることに気づきました。
全国的に有名なお寿司はごく一部にしかすぎず、
知られていない寿司がまだまだある。
古くからその土地の人たちに食べ継がれてきた寿司で、
土地の歴史や文化、気候風土、特色、
そしてその土地での暮らしが凝縮されている
地元でしか知られていない隠れた名物寿司。
ただ残念なことに、
次第に食べられることがなくなり、
消えようとしているものが少なくないのも実情です。
そこで、
そうした「郷土寿司」をきちんと知り、歴史を掘り起し、
その上で作り方を学び、継承し、
既存としてある郷土寿司は今の時代に合ったカタチで盛り上げて、
郷土寿司がない地域では地元の方々と一緒になって
新たに郷土寿司を作る「郷土寿司プロジェクト」
を2010年に立ち上げました。
2016年3月には、
郷土寿司プロジェクトで出会えた個性豊かな郷土寿司をネタ元に、
各家庭で楽しめる寿司のレシピを集めた書籍
『季節のおうち寿司』(PHP研究所)を出版させていただきました。

ぜひ、みなさまと一緒に新しい郷土寿司を作り盛り上げていきましょう。
郷土寿司を盛り上がることで地産地消も増え、
環境への負担を減らせて、
そして未来に残るような新しい寿司文化を築いていきましょう。

ppprfiru.jpg