郷土寿司プロジェクト

2016.09.29

もち米寿司

[新潟県佐渡市]

12717482_1032412893466512_2890177950495602507_n.jpg

新潟県 佐渡市で出会ったこのお寿司。
固有の名前がなかったので、「もち米寿司」と呼ぶことにしました。
具材がたくさん入っているし、伊達巻きが結構分厚いので、
慎重に巻いていかないと、具がこぼれそうです。


12715429_1032412876799847_3556396771947283062_n.jpg

ようやく、ひとつ出来上がり。
これを和田さんはすばやく半紙を間にはさんで新聞紙で巻いていきます。
「こうしてあら熱を取るのよ。ラップだと湿気が取れないので、新聞紙がちょうどいい」。
本来はこのまま2時間ほど置いておくと、太巻きがぐっと引き締まり、
一体化するので、食べたときにバラバラとくずれないそうです。
いよいよカット。
庖丁を、砂糖を入れたお酢に浸けてから切って行きます。
もち米はお米より粘り気があるので、庖丁にくっつきやすいためです。
やや分厚めに切っていくと、断面にはひじきの黒、
桜デンプのピンク、かんぴょうの緑が表れ、伊達巻きの黄色と合わさって、
なんともかわいげな色合い。
お寿司というより、ロールケーキのような印象です。
食べてみると、パンケーキのような食感に続いて、もち米の酢飯が登場。
見た目同様、スイーツでした。
「昔は甘いお菓子など、なかなか手に入らなかったので、こうしたお寿司がその代わりだったのよ」。
和田さんはニコニコとした笑顔で教えてくれました。
バッチリ、教わりました。

12715508_1032412840133184_1859002681471723618_n.jpg

和田さん、そして一緒に手伝っていただいた和田さんの娘さん、石畑邦子さ(写真左端)、それにご友人の土岐幸子さん(写真右端)、どうもありがとうございました!
ちなみに、佐渡の人たちはこのもち米を使った郷土寿司を「お寿司」と呼んでいて、固有の名前がありませんでした。
そこで、「郷土寿司プロジェクト」では「もち米寿司」と呼ぶことにしました。

●「もち米寿司」と出会って
子どもも大人も、お餅は大好き。
でも、近頃ではお正月ぐらいしか食べる機会がありません。
それはとてももったいない話です。
お餅をついたり、お赤飯を炊いたりするのは結構大変ですが、
こうしたもち米寿司であれば、さほど手間を掛けずに、気軽に食べられる。
ぜひ、おうち寿司に加えて欲しいですね。
とにかく、もち米を酢飯にするというのに驚きました。
頭の中で「こんな感じかな」と想像した以上に、モチモチとして美味しかったことも驚きでした。
またひとつ、郷土寿司に教えてもらいました。
巻き寿司系なので、具材がいろいろアレンジできるのもいい。
出来ることなら、あまり食紅などを使わず、
自然の色合いを生かして作っていけると、いいかもしれません。
ぜひ、酢飯屋のメニューとしても出したいと思っています。
(撮影:遠藤宏)