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2018.03.12

ほたるいか・ホタルイカ・蛍烏賊・firefly squid・Watasenia scintillans

[寿司料理栄養学海の生き物食遊び]

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ホタルイカについて、本気でまとめてみました。

動物界
軟体動物門
貝殻亜門
頭足綱
後生頭足類亜綱
ツツイカ目
開眼亜目
ホタルイカモドキ科
ホタルイカ属
ホタルイカ

【ほたるいかミュージアム】
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富山県滑川市に世界で唯一、ホタルイカに特化したミュージアムがあります。
ホタルイカ漁の期間に合わせた3月20日〜5月下旬まで
活きたホタルイカの展示や発光ショーを開催しています。
ホタルイカは飼育や養殖がまだできません。
そのため春先の期間限定開催となっています。
開催期間中はスタッフの方々自らが深夜2時頃から準備、海へ出航し
ホタルイカ定置網漁船の後を追うように同行して活きたホタルイカの捕獲を行います。
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こちらが海上作業着。

こちらがほたるいかミュージアムの外観。
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ちなみに、ほたるいかミュージアムのすぐ横は富山湾がドドーンです。
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ミュージアムの屋外には、海洋深層水の足湯があり
富山湾を望みながら一休み出来るようになっています。
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ホタルイカミュージアム館長の小林昌樹さん。
この日は特別にホタルイカについての詳細やミュージアムのバックヤード、
ホタルイカ漁への同行までしてくださいました。
とてもわかりやすく、聞き取りやすいお声でした。
小林さん、ありがとうございました!

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こちらがホタルイカの発光ショーで光り輝くホタルイカさんたちが控えるバックヤードです。表側はライブシアターになっていて、ホタルイカの生態などの解説のあと、シアター内を真っ暗にしてあの青い光を大量に肉眼で見ることができる貴重な場所となっております。

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回転水槽架台操作盤で、約1,000尾を約500尾ずつ
2グループに分けて回転させることで
ホタルイカの疲れやストレスを軽減し出演を連続で行わなくても良いようにして
毎回、しっかりと光るホタルイカショーが実現されているわけです。

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ほたるいかミュージアムのスタッフさんたちは、元気の良いホタルイカを捕獲するために
2時50分頃には定置網に到着。
定置網のロープにチャーター船を固定。
潮の流れが速い日や波風のある日などは固定が難しい時もあります。
ポンプで海水を汲み上げ、用意したコンテナを海水で満たします。
この間、定置網漁船などはどんどん網を起こしていき定置網が狭くなってきます。
網起こしが半分まで進むと、子船が親船の反対側に移動して
網を挟み込むような形をとります。
子船が定置網につながるチャーター船を人力で横移動させ、子船に固定します。
固定が終わるとスタッフさんは子船に乗り移り、定置網の中のホタルイカをすくいます。
元気のよいホタルイカは赤いそうで
捕獲の際はなるべく海面を泳いでいる赤々とした活きの良いホタルイカを狙います。
すくい過ぎて弱らせないように加減しながら何回もすくいます。
ただし、雨、潮の流れ、川水などが影響するので、必ずしも
状態の良いホタルイカが捕れるとは限りません。
すくったホタルイカをチャーター船上のコンテナに素早く入れる作業を
何度か繰り返し、展示するホタルイカを確保。
3時10分頃には捕獲終了し、チャーター船に移り
子船との固定を解除し定置網から少し離れた場所にチャーター船を移動します。
状態の良いホタルイカほど大量の墨を吐くので
コンテナの中が墨で真っ黒になります。
そのままにしておくと弱ってしまうので
墨を除去するためにポンプで海水を汲み上げ、
ザルとコンテナの隙間にどんどん海水を入れ
コンテナ内の墨を薄めます。
この作業を繰りかえし行います。
ホタルイカだけを狙って捕獲するのは難しく
小魚やクラゲ、ゴミなども混じって入ってしまいホタルイカを弱らせてしまうので、
なるべく除去し漁師さんよりも一足先に帰港します。
3時30分頃
滑川漁港では海洋深層水を満たしたコンテナを積んだトラックがスタッフさんの帰りを待っています。
チャーター船が戻ると、ホタルイカが入ったザルを手渡しでトラックのコンテナに移します。
捕獲したホタルイカを全て移し替え、急いでほたるいかミュージアムへと移動します。
漁港からほたるいかミュージアムのバックヤードへ。
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海洋深層水の蓄養水槽に素早く移し替えます。
ここでも、船上で除去しきれなかったゴミや状態の良くないホタルイカを取り除きます。
発光ショーをするライブシアターや
お客様がホタルイカに触れることができるタッチプールに
必要に応じて状態の良いホタルイカの入れ替えと補充を行なっています。
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水槽には必ずフタをして暗い状態にしておきます。
深海魚が明るさを感知しにくいと言われている赤色の電気に
蛍光灯から切り替え、ホタルイカがストレスを感じにくいよう配慮しています。
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午前5時頃に準備完了です。
ちなみに、展示を終えたホタルイカは冷凍保存され
他の施設で魚の餌として活用されます。


【ホタルイカ定置網漁】
深海から岸辺近くまで浮上したホタルイカが産卵を終えて、再び深海に戻る時、
岸のほうから沖のほうに向かって魚群を導く垣網(かきあみ)、
その群れを身網(みあみ)へと誘導する昇り網(のぼりあみ)、
魚群を昇り網へと導き、逃げにくくする袖網(そであみ)という構造になっていて
上から見るとスルメイカのような形をしています。
垣網と袖網と昇り網は藁(わら)で作られた藁網(わらあみ)になっていて
長さは450m〜500m、深さは30m〜80m。
藁で作られた藁網の藁は水中でほんのり白く光るので
光に誘われてスムーズに誘導できるようです。
ホタルイカが大漁の時は定置網の周りにカモメが集まっています。

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富山湾には50統ほどのホタルイカ定置網がありますが、
水橋(みずはし)、滑川(なめりかわ)、魚津(うおづ)地域に集中していて
本場、滑川沖には11統ほど設置されています。
ホタルイカ定置網の漁期は、3月1日解禁〜6月中旬まで。
他県よりも漁期を狭めて、環境保全にも力を入れています。

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藁自体が海水を含んで重くなり、まっすぐと海底へと垂れ下がります。
網目自体はホタルイカが余裕で通過できるほどの大きさなのですが、
ホタルイカや魚たちには壁のように見えるそうで
垣網に沿って泳いで深海へ戻る途中に
沖合いの身網へと誘導されます。
ホタルイカ漁のシーズンが終わると藁網は浮きから切って
海底に沈ませます。
沈んだ藁網はホタルイカや小魚の産卵場所や隠れ家となります。
産卵環境の保全や種族維持を考慮した漁業者さんたちの伝統的な知恵の集積です。

【富山湾のホタルイカはなぜ美味しいのか?】
ホタルイカで有名な富山県ですが、
漁獲量1位は兵庫県になることがあります。
兵庫県では1984年から底引き網漁による漁獲が始まりました。
兵庫県を始めとする富山県以外のホタルイカ漁は全て底引き網漁で行われており、
産卵前のホタルイカを大量に漁獲することになります。
一方、富山湾のホタルイカ定置網は沿岸部に設置されているため、
ホタルイカをすぐに漁港へ運ぶことができます。
そのため、底引網漁とは鮮度が大きく異なり、身が傷む確率も低くなります。
また、産卵期のため十分に成熟そて身も大ぶりということもあって、
富山湾産のホタルイカは高い評価を得ています。


【ほたるいか観光(滑川市観光協会)】
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滑川港で観光船に乗り込み、沖合2キロほど、
出港から約20分でホタルイカ定置網に到着します。
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親船と子船の二隻で協力して漁師さん達が力強く網を引き揚げ、定置網の中を徐々に狭くし
ホタルイカを密集させます。

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その真横に観光船をつけて目の前で見ることができます。
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定置網にかかったホタルイカの青白い光がいっせいに浮かび上がります。
大漁の時には漁師さん達がたも網でホタルイカをすくいあげ、
空中に舞いながら光るホタルイカを見せてくれたりします。
観光船側の皆さまで漁師さんのテンションが上がるくらい
感謝の気持ちを大きな声で伝えると、パフォーマンスが上がりますよ!
網をあげきるまでの約30分、幻想的な光景を堪能し滑川漁港に戻るころには、
東の空が明るんで、立山連峰越しに朝日が昇ってきます。
早起きのご褒美に、是非そこまで満喫してください。


【いざ、ホタルイカ定置網漁へ】
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こちらの船でいよいよ出港です。

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お昼にお世話になった
ほたるいかミュージアム館長の小林さん
深夜2時のこの船にも同船してくださって、マニアックな解説をしてくださいました。

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定置網を引き上げ始める漁師さんたちの姿が見えてきました。

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綺麗な楕円を描く定置網。
と次の瞬間、子船が親船から離れて逆サイドに回り込みました。

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定置網を挟み込む形で網を狭めていきます。

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さあ、ホタルイカ入っているのか?!?!
運が悪いとイワシの群れが大漁に入り、ホタルイカがほとんど入らないことも
あるそうです。。。

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お!!網に何かが引っかかっています。

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ホタルイカだーー!!!!!

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運良く網に捕まらず逃げたホタルイカを発見!
早く逃げるんだーー!

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狭めた定置網にはホタルイカがわんさかいます。
たも網でそれをどんどんすくい上げてざるカゴに入れていきます。

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次に別の定置網にも移動して漁の様子を見させていただきました。

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こちらもホタルイカが入っていました!!

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たも網ですくうと、この青い光!!!

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寝不足の船上。
それを忘れてしまうほど興奮して、気がついたら空がもう明るくなってきています。

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漁師さんがすくったホタルイカを空中に投げて光の軌道を見せてくださいました。

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ん?あの漁師さん、ひたすら何か海に投げている。。
ホタルイカを傷つける恐れがある、ホタルイカ以外の生物は
すぐに網から取り、海に返していました。
滑川漁港はホタルイカの港。
ホタルイカ以外の魚は中々買い手がつかず、
特にイワシには価値がほとんどないそうで、
定置網にイワシが大量に入った時も、
網を下げて全て逃してしまうほど。
それだけホタルイカに特化した港なのだというのを
このシーンを見て思い知らされました。

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好きなだけホタルイカを食べていた大量のカモメたち。

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楽しかったホタルイカ漁、あっという間に帰港です。

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漁師さんたちも次々と帰港。

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ここからもスピーディーな作業が続きます。

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1カゴで50kgを計量。

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大急ぎで漁港に並べていきます。

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ここでもホタルイカを狙うカモメたち。

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ズラーーーーーーーっと並びました。
圧巻です。

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生き物が大好きな自分としては
その命のことを考えるととても心が痛いのですが、
食材魂をしっかりと繋いでいくのだと思い直し
大切な食材として感謝の気持ちに手を合わせました。

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ホタルイカの水揚げの見学の後に
ほたるいかミュージアムに戻ると
ホタルイカの姿干しが用意されていました。

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熱して程よい柔らかさにして、美味しくいただきました。

興奮冷めやらないながらも、さすがに眠く疲れて来たのでホテルに戻ろうと
歩いているとき、思い出しました。
『この辺りのコンビニには、だいたいホタルイカ取り用の道具が売ってるんだよ。』という情報。

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本当にありました。
普通にファミリーマートなんですけど。
ヘッドランプにタモ網、バケツにカイロまで。
ホタルイカが接岸したらいつでも誰でも獲りに行ってOKという環境。
羨ましいです。

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コンビニの駐車場で早朝からカセットコンロにお鍋、
ビールをクイっとやってる若い2組のアベックがいました。

もしや!?^^

『ホタルイカ獲れましたかー?』

『いやー、これだけしか獲れへんかったっす。』

『せっかく、神戸からきたのに。そう甘くないっすね。』

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クーラーボックスのホタルイカを
おもむろに土鍋で茹でて、ワイルドにパクつく女の子たち。
『まじうまい!』

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ホタルイカが獲れようが獲れまいが
いつもと変わらず、ただ悠然と構える立山連峰に包まれながら
ホタルイカ三昧な二日間に幕を閉じました。

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【体】
ホタルイカを含め、イカ全般の体は
頭から直接10本の足が生えている形をしていて
体の下から胴部、頭部、腕部となっています。
そのため『頭足類(とうそくるい)』と呼ばれています。
深海でオスの精子が入った精莢(せいきょう)と呼ばれるカプセルを背中にもらったメスは、
海面まで上がってそのカプセルを開けて受精させ、産卵します。
メスはお腹に卵が詰まっているので太め。
内臓や墨袋などが透き通って見えます。
オスは細長く、不透明です。
頭の腹側にロートと呼ばれる水の噴き出し口があります。
マントのような外套膜(がいとうまく)にためた海水を吐き出して後ろへ進みます。
ロートと同じ働きをするものはアサリやハマグリなどにも見られる入水管と出水菅です。
移動しない時は、ロートを下に向けて海水を出し入れしながら呼吸運動をしています。
ホタルイカを手で捕まえると、お腹(外套膜)を膨らませることがあります。
軟体動物とは思えないほどの硬さに身を硬直させて身を守る護身術だそうです。
ホタルイカは時々、体を丸めて団子のような形になることがあります。
わずか数秒で止みますが、この運動の意味はわかっていません。
アンモナイト時代に戻っているのでしょうか。


【皮膚と色素】
一番外側に透明な皮膚、
その内側に黄色色素胞
その内側に赤色色素胞
さらにその内側に褐色色素胞があって、
色素胞(しきそほう)という細胞の集まりが
筋肉で引っ張ると縮んで暗褐色、緩めると広がって明るくなります。
周囲の色に合わせて色を変えて身を守ります。


【眼球】
大きな眼は超高感度センサー。
直径が約1cmあります。
大きいのは光をたくさん集めて少しの暗い光りでも良く見えるようにするため。
深海生物の特徴です。
遠近は人と違い、レンズの厚さではなく、位置を変えて調節します。
眼球の表面には5つの眼球発光器があり、両端の2つが大きく、
中の3つは小さくなっています。
皮膚や腕の発光器と違って表面を覆う色素胞がありません。
ほとんど光っておらず、表皮を外すと点滅せずボーッと光って見えます。
この光がどんな役割なのかは解明されていません。

【背中にも眼】
眼の間に色素胞のないオレンジ色の部分が2つあります。
これは背中にある受光器と呼ばれる感光部(光を感じる場所)。
ここで海面からの光を感じ、同じ明るさで皮膚発光器を光らせて
体の影を消してしまうのだと考えられています。


【腕】
餌をを捕まえることが主なので足というよりは、腕と呼ぶことが多いです。
10本のうち2本は触腕と呼ばれ、餌をとるため他よりも長く伸びます。
第4腕の先端には3個ずつ、計6個の腕発光器があり、
驚いたり、敵を威嚇したりする際、一番強く光ります。
海面で網を上げた時などもここがよく光ります。
発光の際、ホタルイカは激しく腕を振り回しています。
元気なホタルイカの腕発光器は黄色く見え、その上を覆っている色素胞が開いています。
死んでしばらく経つとほとんどの色素胞が閉じ、アズキ色に変わってきます。
開閉する色素胞は目立つ発光器を隠すためにあるともいわれています。

色素胞が少しだけ閉じた状態で発光している様子。
色素胞には光量を調節する『絞り』の役割があるのか、何かのシグナルの意味があるのか?
未だ解明されていません。

頭足類だし、
下足と書いて、ゲソなんて呼んだりしますが、
足は歩いたり体を支えたりするためのもので、腕は物を掴むための器官だとすれば
イカの足は腕と呼ぶ方が正しいですかね。

【吸盤】
吸盤には柄があり、自由自在に曲がるので吸着力が抜群です。
獲物がどんなに暴れても手放しません。
吸盤の中にノコギリのような歯を持っています。
この歯は滑り止めの働きをしています。


【カギ】
タコにはない武器が『カギ』と呼ばれるもので
すべての腕の内側に鋭いカギがついています。
第1腕から第4腕までは付け根にあり、2本の長い触腕は
先端についています。
獲物を見つけるとまず触腕の先にあるカギでキャッチして
口元まで運び、第1〜第4腕についたカギでがっちり押さえ込みます。


【カラストンビ】
イカは肉食性の動物です。
ホタルイカの口は腕に囲まれています。
カギや吸盤で捕らえた餌は、腕の付け根にある口に運ばれます。
口の周りには周口膜という濃いオレンジ色の膜が付いています。
周口膜には腕につながる筋肉の柱が8本あり膜を補強しています。
口の中にはカラストンビと呼ばれる鋭いくちばしのような歯が
上あごと下あごにあり、獲物を噛み砕き飲み込みます。
上あごがカラス、下あごがトンビと呼ばれています。
カラストンビの中にはおろし金のようにギザギザした歯舌が7列に並んであり、
獲物を細かく砕いて細い食道に送り、頭部、胃へと送り込みます。
カラストンビを包むように取り巻く筋肉は、よく発達していて
強い力で食物を噛み砕きます。
ホタルイカに噛まれると、そこそこ痛いです。

【漏斗(ロート)】
ホタルイカの腹側の外套膜と頭部の間に三角形の器官があります。
よく見ると、穴が空いていて管のようになっています。
ロートは海水などが出るところで、よく口と間違えられます。
海水は外套膜と頭部の隙間から入り、ロートから吐き出されます。
ロートの先には弁が付いていて、ここから海水は入ってきません。
ロートからは、海水と一緒に色々なものが出てきます。
スミ、糞(ふん)、卵、精莢(せいきょう)、二酸化炭素などです。
このことから、ロートはロケット運動、体の防御、排出、生殖、呼吸などの
大切な働きをしていることが分かります。
ホタルイカを捕まえた時に、『キューキュー』と鳴いたような音がします。
が、ホタルイカには鳴くための器官はありません。
ホタルイカは空気中に出されたため、まわりには海水がなく外套膜に空気だけが入ります。
ロートから空気の混じった海水を吐き出す時の音がそう聞こえるのだと考えられています。


〈外套軟骨(ボタン)とロート軟骨(ボタン穴)〉
ロートの左右にある硬いところをロート軟骨といいます。
外套膜の内側の縁にもまわりより硬くて飛び出たところがあり、外套軟骨と呼ばれています。
これらが洋服のボタンのように組み合わさって、内臓をしっかり包み込んでいます。

〈ロートけん引筋〉
肝臓の両側に沿うようにしてある白い丈夫な筋肉。
これはロートに付いていて、ロートから吐き出される海水の方向を自由に変えることができます。
いつものロートは腕の方向(前)に向かって開いているので
海水を吐き出す反動で後退します。
呼吸しているときはロートの真下へ、前進するときには180度反対側に曲げます。
イカは外套膜への海水の出し入れで運動しているのでそれがそのまま呼吸していることにもなります。


【内臓】
〈肝臓〉
輸卵管線の下には、光沢のある赤褐色の肝臓があります。
肝臓は栄養の貯蔵、解毒作用、発光物質の生成やリサイクルなど
生命を維持するための体の化学工場となっています。
ホタルイカのエネルギー源は餌、もしくは肝臓に蓄えられた栄養です。

〈エラ〉
卵巣と諭卵管線の間あたりから、左右に一対出ています。
酸素の吸収率を高めるため、細かく枝分かれして、ガス交換の表面積を大きくしています。
海水を外套膜の隙間から吸い込み、ロートから吐き出す時、エラから酸素が取り込まれ
二酸化炭素が出されます。
人間の肺と同じ原理です。

〈墨汁のう(すみ袋)〉
イカの消化管の末端近くに虹色に輝いている袋が墨汁のうです。
ここから濃いセピア色のスミが吐き出されます。
ホタルイカの墨は粘液が含まれていて、海中に広がる煙幕型ではく、固まったダミー型の墨を吐きます。
敵がそこに気を取られている隙に素早いロケット運動で別のところへ逃げていきます。


〈諭卵管線(ゆらんかんせん)〉
白っぽいハートの形をしていて産卵の際、カエルの卵のような
卵を優しく保護するための透明なゼリー状の物質を分泌する器官です。
成熟した卵が輪卵菅の中に入って生み出される時、外側がゼリー状の物質で包まれます。
ゼリー状の物質は伸びて切れやすく、時間がたつと、ところどころで切れたりバラバラになったりします。


〈心臓〉
ホタルイカには3つの心臓があります。
本来の心臓のほかに、左右のエラの付け根にエラ心臓が一つずつ付いています。
新鮮なホタルイカのエラ心臓は薄緑色をしています。
本来の心臓は、全身に血液を送っているほぼ透明な器官です。

〈血管〉
ホタルイカの内臓には血管が網目のように張り巡らされています。
血管はほとんど透明なので見分けにくいですが、新鮮なホタルイカは心臓とともに
脈打っているようすが観察できるようです。
人間の血液の色素はヘモグロビンで、鉄を含んで赤い色をしていますが、
イカの血液の色素はヘモシアニンといって銅を含んでいて、うすい青色(酸素と結合している時)、
または無色(酸素が離れた時)となっています。


〈胃〉
卵巣の中に赤く、少しシワが見えるのが胃、頭の中を通ってきた食物はここに入ります。

〈消化管〉
約5cm。捕らえた食物をカラストンビで砕き、口の中の歯舌で細かくすりつぶされ
さらに唾液で消化されドロドロになって、頭の中を通過している細い食道を通り
胃にたどり着きます。そのあと、消化盲のうで消化液が分泌され、栄養素が消化吸収され
肝臓に送られます。消化されなかった食物は、直腸を通って肛門から排出されます。

〈外套膜〉
外套とはマントのことで、内臓を覆い守っています。
これを膨らませたり、縮めたりして呼吸や運動をするために
輪のような筋肉が発達しています。
イカを煮たり焼いたりすると、リングのように横に切れやすいのはそのため。
ホタルイカは変温動物なので、呼吸回数は水温によって変わる。
水温11度で1分間に約60回、水温20度では1分間に約100回のリズムで呼吸した観察報告がありました。
外套膜の後ろの方には、バランスをとるためのヒレが付いています。
寿司屋ではエンペラーなんて呼んだりするこの部分。
アカイカの仲間には、このヒレや腕についた泳膜(えいまく)を使ってトビウオのように
空を飛ぶイカもいます。
外套膜の背中側には、色素胞がたくさんあって、腹側より濃い色をしています。
腹側には色素胞のほかに、多くの発光器が付いています。
色素胞には、褐色の色素を含んだ細胞があり、まわりから筋肉で引っ張られています。
筋肉が収縮すると色素胞が広がって全身が赤褐色となり、
筋肉が緩むと色素胞が小さくなって全身が透き通って見えます(メスの場合)。
これはイカが背景の色に合わせて体の色を変え、敵から身を守るために役立っていて、
保護色と呼ばれています。
イカが新鮮なうちは、色素胞の運動を見ることができます。
色素胞は神経で調節されていて素早く変化します。


〈神経〉
イカが水中を自由に泳ぎ回るには神経の発達が欠かせません。
イカの神経は太く、その伝導速度は無脊椎動物の中でもトップクラスです。

〈軟甲(なんこう)〉
イカの祖先であるオウムガイやアンモナイトは、体の外側に貝殻をもっていますが、
イカの仲間は体の内部に甲や軟甲をもっていて、体の形を保っています。
コウイカの甲はウキ袋の役割もあると言われています。
スルメイカやホタルイカには、薄くて細長いプラスチックのような軟甲があります。
甲や軟甲は昔の貝殻の名残だと考えられています。

〈発光器〉
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ホタルイカの光は、体や腕の表面にある発光器から発光されていますが、
その発光器は三種類に分けられます。

・腕発光器
ホタルイカには5対の腕(全部で10本)ありますが
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4番目の腕の先端に1ミリほどの丸くてエメラルドグリーンの粒のようなものが3個見えます。
これが腕発光器です。鮮度が落ちてくると黒くなってきます。
ホタルイカの発光器の中で第4腕の先端(腕発光)が一番良く光り、強く光っている時は青く光ります。
この強い光で、敵を驚かせたり、目くらましの役目をしていると推測されています。
孵化後4ヶ月くらいの小さなホタルイカでもすでに腕発光器が確認されています。

・皮膚発光器
外套膜に600〜700個、頭部に約200個、ロートに約70個、第3第4腕に約120個。
全体で1000個ほどあります。
腕発光と比べると皮膚発光は光が弱いので明るいところでは見えません。
青と緑の反射層を持っており、腹側に付いていますが、眼の周りだけは背中側にも付いています。
人間の眼は弱い光(0.1ルクス以下)の色は見えにくくなるので、
ホタルイカの皮膚発光は強く光る青色しか見えません。
高感度カメラなら弱く光る緑色の光もしっかり捉えることができます。
青い反射層は緑のものより大きく、目立ちます。
普通の光で観察するとくすんだ青色ですがLEDライトで照らすと鮮やかに輝いて見えます。
緑の反射層は少し小さめです。
2種類の色で光る意味は?
水温の高い(浅い)ところで緑色、水温の低い(深い)ところで背景の明るさに合わせて
青色に光って周りの明るさに溶け込み、自分の影を消すことで
下から狙ってくる魚の眼をくらましていると考えられています。
皮膚発光器が腹側に付いているのはそのため。
でも、青と緑が同時に光る時も多いので他に意味があるのかもしれません。
体中の発光器が光っている状態を全身発光といいます。
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眼の周りにも皮膚発光器が多くありますが、眼発光器ではありません。

・眼発光器
皮膚に覆われているので、その発光を観察することは難しいです。
眼の周りには皮膚発光器がたくさんあるので眼発光器と混同されがちです。
皮膚発光は青と緑が混在しています。
眼発光器の役目はまだ解明されていません。

ホタルイカの発光は、発光物質(ルシフェリン)に発光酵素(ルシフェラーゼ)が
作用することによって起こります。
この光は熱をもたないため『冷光』と呼ばれています。

〈卵巣〉卵巣の中には大小約2万個の卵があります。未熟な卵は表面に血管が見えます。
内臓の約半分をしめ、メスは毎晩300メートル前後の距離を上下し、
1度に2000個ほど、合計5回前後産卵するといわれています。

〈精莢(せいきょう)〉細長い白い管のように見える精子の入った袋。深海でオスの触腕でメスの背中に入れられます。
メスはこの袋を開け、自分の卵と受精させて産卵します。オスは卵をもたないのでほっそりとしています。


※ホタルイカモドキはホタルイカと一緒に漁獲されることがあります。
ホタルイカは赤褐色ですが、ホタルイカモドキは黒っぽい紫色をしています。
腕の先に腕発光器がないので見分けることができます。
ただ、皮膚発光器と眼発光器はあるので、ちょっと見ただけでは区別がつきません。
ホタルイカモドキは、食用には適さないようですが、一度食べてみたいですね。

【ホタルイカの一生(約一年)】
ホタルイカは暖かい5〜6月に卵からかえり、200〜450mの深い海で成長します。
そして翌年、雪解けをむかえる3〜5月頃に浅い穏やかな海で卵を産み、
短いその一生を終えます。
成長過程などはまだ謎の部分が残されています。


〈卵〉 3〜5月
卵は水深100mより浅いところで多く見られます。
深海の低い水温だと冷たすぎて孵化(ふか)しないからだと思われます。
長さ1.5mmほどの小さな楕円形で、
透明なゼリー質に包まれ数珠のようにつながっています。
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〈孵化(ふか)、仔稚(しち)〉
5〜8月
富山湾沿岸の海中に生み出された卵は
水深100メートル以浅の層に分布しながら流れにより
富山湾以北の沖合海域に移送されます。
産卵から約2週間で卵から孵化し仔稚になります。
赤ちゃんイカ(仔稚)は約1.4mmの大きさで、体はまだ透き通っています。
表層の浅い層で成長しながら海流に流され徐々に沖合の深い層(50〜75m)、水温やく10度ほどの場所に移動します。
水温が6度以下では孵化できません。


〈稚(ち)イカ〉 初夏
こどもの時期は、海のどのあたりでどのように生きているのか
まだ多くの謎に包まれています。
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〈成長期(未成体前期)〉 夏
8月頃には体の大きさが1〜2cmまで成長します。
この頃より、日本海中部海域で昼間は岸から離れた200〜600mの深い海で過ごし
夜にはえさを取るために、100〜30mの浅いところまで浮かび上がってきます。
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若いホタルイカの食べ物は主にプランクトンです。
オキアミ類のツノナシオキアミ(体長:22〜25mm)
小型甲殻類カイアシ類のメトリディア パシフィカ(体長:2.4〜3.2mm)
小型甲殻類カイアシ類のカンダシア ビビンナータ(体長:約2.5mm)
端脚類のニホンウミノミ(体長:3.0〜10mm)


〈成長期(未成体後期)〉 秋
10月頃になると2〜3cmに成長し、
富山湾内でも見られることもありますが、主群はまだ日本海の沖合にいます。
夜間は水深50〜200m、昼間は水深200mより深い層へ移動するようになるとともに
富山湾方向へ移動を始めます。


〈成体(せいたい)雄(オス)〉
1〜3月頃に富山湾に来る成熟したオスは、
胴長が4〜5.5cmで重量は5.4gほど、メスより小型、
精子が入ったカプセル(精莢(せいきょう))を内臓として持つようになります。
胴の形は尖った円錐状をしています。
第4腕右腕の先端が変形していて交接腕と呼ばれています。
外から見た内臓の様子は外套膜が不透明で観察しにくいです。
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〈成体(せいたい)雌(メス)〉
1〜3月頃に富山湾に来る成熟したメスは、
胴長が5〜7cmで重量は8.5gほど、オスより大型、
第4腕左腕と右腕は同じ形をしています。
胴の中に成熟卵をいっぱい持っているので胴の中程が膨らんでいます。
外から見た内臓の様子は、肝臓が透き通って赤褐色に見えます。
産卵終了とともに約1年の生涯を終えます。
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メスとオスの違いがはっきりと現れるのは産卵期を迎える2月下旬ごろ。

〈交接(こうせつ)〉
1〜3月に
オスが腕を使って精子の入った精莢(せいきょう)と呼ばれるカプセルをメスに渡します。
この行動を交接といいます。
具体的には、精子をメスの背頸部に植え付けます。
オスのほとんどは、一生をここで終えます。。。
ですので、春、海面で漁獲されるのはほぼメスだけになります。

〈産卵〉3〜5月
産卵期のメスは夕方になると群れとなって
富山湾の岸近くの海面近くまで浮上しながら接岸し、夜間に浅い海で卵を産みます。
明るくなると降下しながら離岸するという行動を繰り返します。
その際、人間に仕掛けられた定置網を逃れたメスのホタルイカは産卵期内で数回産卵し、
1回に2,000個、1匹で8,000〜20,000個産卵します。
1日でおよそ300メートルほどの距離を垂直移動しています。
9cmのホタルイカを160cmの人間に置き換えると
4,800メートルの高さの山を毎日上り下りしているのと同じ計算になります。
激しい温度と気圧の変化の中で生きています。
漏斗(ろうと)と呼ばれる器官から透明なゼリー状の物質に包まれた受精卵を
ひも状に連なった状態で海中に産み出します。
卵は透明な楕円形で直径1.5mmほどです。
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1回に産み落とされる卵は約2000個で、
一匹で8000〜20000個も卵を産みます。
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〈身投げ(みなげ)〉
卵を産み終え息もたえだえになったメスは潮に流され、
そのまま海岸に打ち上げられるものもあります。
一度来ると2,3日続くと地元の方は言います。
南よりの風の吹く、月明かりのない新月前後の春の晴れた夜に多く見られます。
前日に雨が降らず、川が濁ってない日もポイントです。
月がないため方向を見失うという説、産卵で力尽きたという説があります。
打ち上げられたホタルイカたちはカモメなどの餌になり食材魂を繋ぎます。

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ホタルイカの身投げがあるかもしれない!?
深夜1時に起きて海岸へ。
条件は良かったのですが、
ポツリポツリと、数えられるくらいのホタルイカしか
この日はいませんでした。。

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たも網とクーラーボックス、懐中電灯、ゴム長など、フル装備で
ホタルイカを獲りに来ている人もたくさんいました。

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翌日、同じ場所に来てみました。
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幸運な夜は、ここにホタルイカがたくさん接岸し身投げする場所です。

ん?? 海に鯉(コイ)???

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立山連峰からの雪解け水と海水が混じる汽水域になってたみたいですね。

【ホタルイカの回遊】
富山県水産試験場の調査によると
日本海を縦断する『日本海回遊説』が有力です。
山陰沖で多くのホタルイカの卵が採集され、生後、数ヶ月のホタルイカが
能登沖から秋田沖の海域で多く採集されていることから、
山陰沖で孵化した後、対馬暖流に乗って北上し
能登沖から山形、秋田沖で成長し産卵期に再び山陰沖へ南下する。
南下する途中、回遊の主流から分かれて、富山湾に入ってくる経路もあると推測されています。
『日本海回遊説』が有力な裏付けとして、春に山陰沖の水温が高いと
翌年の富山湾の漁獲量が多くなる傾向があります。
水温が高いと産卵や成育に適していると推測されます。
つまり富山湾のホタルイカ漁は、山陰沖の水温変動により左右されていることになります。

【ホタルイカの加工】
海岸沿いにはホタルイカの加工場が数軒あります。
鮮度抜群のホタルイカの加工現場を見せていただきました。
まず、ここに届くまでにホタルイカと一緒に他の魚や他のイカの吸盤などで
ホタルイカが傷ついていないかを漁師さんに確認し、
清潔な水温3度ほどの海洋深層水で洗われて届きます。
その時点で、富山湾の豊かさを感じます。
普通は海洋深層水を洗浄に使えませんから。。
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凄いスピードでお刺身用に内臓を除去しています。

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胴体と腕を分けます。

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水気を拭いて、この後お刺身用にパックに並べていきます。

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こちらが生のまま状態良く出荷するために一匹一匹トレーに並べられた
生ホタルイカ。まだ透明です。

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茹での工程です。
生で食べられる鮮度のホタルイカを茹でるので
内臓が飛び出したり、ゲソが外れてしまうことなく
プリッとパンパンに茹で上がります。
塩分濃度は2,3%ほど。
1トンの釜を2台回すことで
いつも良い状態で茹でることができます。
一台の同じ湯で何回も茹でると、茹で上がりが悪くなります。

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すぐに冷水にとり、ホタルイカの粗熱を温度をとります。

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さらに冷水に入れ、一気に冷まします。
冷やす温度と時間が肝心です。
さらにこの後、企業秘密な仕上げがあります。

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見てください、このサイズ!

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鮮度抜群のものを敢えて茹で
釜から揚げ立ての美味しさがここまでとは。
想像をはるかに超える、初めての美味しさでした。
完全にホタルイカをなめてました。。。

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冷めたボイルホタルイカはトレーに並べられ、全国に出荷されていきます。

【ホタルイカ祭り】
毎年4月末頃にほたるミュージアム周辺で行われる富山県滑川市のイベント。
・ホタルイカすくいコンテスト
・ホタルイカ音頭三味線演奏や踊り
・滑川名物大食いコンテスト(深層水メニューの部・ホタルイカメニューの部)
・ホタルイカ目玉とばしコンテスト
・チビッコビンゴ大会
など、ホタルイカ愛を感じます!!


【ホタルイカ料理】

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煮切り酒と醤油で漬けられたホタルイカの醤油漬け

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甘酒と1.2%ほどの塩で漬けられたホタルイカの麹漬け

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ホタルイカの醤油麹漬け

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ホタルイカの刺身は内臓を抜いて切り落としてあり、
ゲソと分けて出てきました。
生食はアニサキスの危険があるためオススメしません。
−20度の冷凍庫で24時間以上の冷凍で死滅します。(厚生労働省)
加熱方法については下記します。


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こちらが、ホタルイカのゲソだけで食べる刺身『龍宮そうめん』。

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エメラルドグリーンになっている三個が腕発光器。
鮮度が良いとこの色で、鮮度が落ちて来ると黒くなってきます。

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生ホタルイカの釜揚げ

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薬味や酢味噌をスタンバイ

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ホタルイカの桜煮(さくらに)は、新鮮なホタルイカの釜茹で、釜揚げのことです。
この色から名付けられたと言われています。
アニサキスは70度以上の熱なら即死、60度以上で1分加熱すれば死滅します。(厚生労働省)
ホタルイカの内臓にしっかりと熱を加えるためにも
沸騰したお湯で、しゃぶしゃぶではなく、30秒ほど泳がせます。
それ以上すると中ワタが出てしまい美味しいところが無くなってしまうこともあるので注意が必要です。


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生ホタルイカのいしる漬けを鉄板焼きに。
これはお酒が進みます。

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ホタルイカの軍艦寿司

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町の寿司屋さんにはホタルイカありますの文字が!
この地に来たら絶対食べるべきですもん。

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ボイルホタルイカの握り寿司

今回食べられませんでしたが、
地元の給食には『ホタルイカボンボン』なるものが子供達に大人気だそうです。
天ぷら粉に、カレー粉を混ぜて揚げる、カレー味のホタルイカの天ぷら。
絶対美味しいですね。

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長男はもう2年生。
8歳になりました。
ので、
ボイルホタルイカの目玉と軟甲(なんこう)取りは
チャチャっとやれるようになりました。

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僕はホタルイカのアヒージョ担当。

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ホタルイカの詰め寿司 自家製タバスコで。

ボイルホタルイカもまた、生牡蠣同様タバスコが合いました。

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ホタルイカラーメン


【ホタルイカの栄養】
〈タウリン〉 
血圧の正常化
コレステロールの抑制
肝臓のはたらきを高める

〈ビタミンA〉
夜盲症の防止
皮膚と粘膜の健康維持
感染症に対する抵抗力向上
動脈硬化の予防

〈ビタミンB12〉
貧血の防止
記憶力、集中力のアップ
睡眠障害の改善

〈生ホタルイカとボイルホタルイカとで栄養は変わるのか?〉
ナトリウムとかカリウムとかビタミンB群など水溶性のものがとけ出て
減りますが、栄養全体としては大差ないそうです。


【特別天然記念物『ホタルイカ群遊海面』】
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深海から訪れる春の使者、ホタルイカ。
その生態や発光のメカニズムはまだ良く解っていないことがたくさんあります。
ホタルイカは日本海近海に多く生息する発光性のイカですが、
富山湾沿岸のように大群で押し寄せ、時には集団で浜辺に打ち上がる(身投げ)光景は
非常に珍しく、富山市から魚津市にいたるホタルイカ群遊海面は1952年(昭和27年)に
国の特別天然記念物になっています。
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低温で清浄、そして栄養源に富む深層水。
富山湾が『天然のいけす』、『藍瓶』、『奇跡の海』と呼ばれる所以です。
富山湾にはホタルイカ以外にも蜃気楼や気嵐、埋没林など、
他では見られない神秘的な自然があります。
特別天然記念物は捕まえたり、食べてしまったら文化財保護法により罰せられます。
なぜホタルイカは食べてもいいのか?
これは、ホタルイカ自体ではなく、ホタルイカが産卵のためにやってくる海面が特別天然記念物に指定されているからです。
大正時代に指定が決定になったとき、ホタルイカ漁の廃止あるいは漁獲制限が加えられるのではないかと
地元の人たちは心配したようです。


【海洋深層水】
日本海北部のロシアに近い海で冷やされた海水が対流により海の底へ沈み込んで
深層水になります。
その後、十数年以上もかけて南下し富山湾にやってきます。
滑川付近の海、富山湾は大陸棚の部分が少なく、水深が急激に深くなる
すり鉢状の地形をしているため、ホタルイカの住む深層水が岸近くまでやってきます。
そのため滑川にはたくさんのホタルイカの群れが集まると言われています。
ホタルイカが普段生活している水深300メートルよりも深いところは、
一年中水温が0.9度〜2.2度ととても冷たい深層水になっています。
富山湾の中央付近は水深1,000メートル以上の場所もあります。
陸には3,000メートル級の立山連峰。
高度差が4,000メートル以上という世界でも稀な環境条件です。
深層水は病気を引き起こす病原菌や最近が少ない綺麗な水です。
植物プランクトンの光合成もおこなわれず、バクテリアの分解によって
無機栄養塩類が蓄積しているため海水の比重が重く、表層の海水と混ざることもありません。
一年中、水温や塩分濃度の変化が少なく安定しています。
富山県水産試験場では、滑川漁港から沖
約2,600メートル、深さ321メートルから深層水をポンプで汲み上げ
深層水利用の研究がされています。
深層水は日本海固有水とも呼ばれています。
ちなみに、富山湾には魚類だけで500種以上が生息しています。
その中から、1996年にホタルイカ、ブリ、シロエビが
『富山県のさかな』に選定されています。

【ホタルイカのルアー】
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【ほたるいかのソフトベイト(柔らかいタイプの疑似餌)】
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【ホタルイカ作品】
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ホタルイカのお箸置き

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ほたるいかのまち 滑川(なめりかわ)

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滑川の銭湯『塩湯』さん。
脱衣所にもホタルイカ愛がたっぷりありました。

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ホタルイカデザインのネクタイ

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滑川市のイメージアップキャラクター
特産のホタルイカの女の子、名前は『キラリン』。
滑川の伝統的な踊り『新川古代神』を踊っています。
浴衣の模様は滑川市の市章。
誕生日:5月7日
住所:富山県滑川市寺家町104
本籍:滑川沖水深333m


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滑川市コミュニティバス『のるマイカー』

【滑川のホタルイカの歴史】
1585年 四分一屋四郎兵衛という人物が藁台網(定置網の原型)を使って初めてコイカを漁獲した。(創作話)
1701年 滑川本陣の桐沢家(綿屋)へ宿泊した加賀藩5代藩主の前田綱紀に、浅葱を添えたコイカ料理を差し出したところ称賛された。(創作話)
1736年 加賀藩の産物調べに、3月頃新川郡でこいかが獲れるとの記載。現状では最古のホタルイカの記録。
1738年 加賀藩の産物調べに、こいかの記載があり、こいか=スルメイカの子どもと注記される。
1813年 加賀藩の産物調べに、こいかの記載。
1840年 天保11年滑川町の伊勢という文人が『松坂音頭綱衣』と『滑川魚尽くし』という踊り節の音頭を作り、それぞれにコイカが詠み込まれた。(創作話)
1858年 滑川浦の11ヵ所の網統(漁場)で『小烏賊(こいか)』が漁獲されると記される。
1859年 安政6年滑川浦では春に小引網(先端が袋状になった網を船から引く漁法)で『小烏賊』が獲れる、と記される。
1894年 明治27年地元新聞の『北陸政論』に『小烏賊』の漁獲に関する記事。確認できているものでは新聞紙上に現れた初めてのホタルイカ関係記事。滑川ではコイカが大量のため、石灰や笹目(ニシンの内臓を干したもの)という肥料の値段が3割も下落したといった記事。つまり、ホタルイカの豊漁が肥料価格に影響を与えていたことを読み取ることができます。明治中期 旧加賀藩士の竹中邦香が滑川では『小烏賊』のことを『蛍烏賊』とも呼び『蛍の如く光を放つ』と記す。
1897年 明治30年頃、漢学者の山田新川がコイカを見て『如蛍火群飛』と表現する。
1900年 富山県水産講習所の卒業生たちが儀助煮(甘露煮の一種)を試作。
1901年 地元新聞の『北陸政論』に『蛍烏賊』という呼称。確認できているものでは、新聞紙上に現れた初めての『蛍烏賊』の文字。新潟で開催された1府11県連合共進会の報告に、富山県からホタルイカの肥料が出品されたことが特記される。
1903年 萩原作太郎がホタルイカの煮干の製造方法を考案。
1905年 東京帝国大学理科大学教授の渡瀬庄三郎がホタルイカの発光を確認。渡瀬が標準和名として『ホタルイカ』を採用したことで、この呼称が広く用いられるようになる。
1909年 明治42年滑川商工会は、北陸線(現在:あいの風とやま鉄道)の滑川駅開業を契機としてホタルイカを中心に蜃気楼と合わせ、他では見られない2つの奇観を紹介する小冊子『二大奇観』を発刊。その後、版を重ね昭和8年の第6版まで発行された。二大奇観観望のため、美観亭を和田の浜(現在:ほたるいかミュージアム周辺)に建てる。
1910年 滑川町が遊覧船を2艘建造。
1911年 アメリカの頭足類学者であるスチルマン・ベリーが、ホタルイカを新種としてAbraliopsis scintillans(アブラリオプシス・シンティランス)の学名を与える。東京帝国大学農科大学教授の石川千代松がホタルイカ研究を始める。石川はその後も何度も滑川を訪れ研究を続ける。この頃には、高月海岸での地引網漁見物(陸上観戦)も多くの人たちで賑わっていた。
1912年 明治45年(大正元年)滑川町が2府6県の新聞社を蛍烏賊観光に招待。30社程度の新聞社が参加し、各紙で滑川のホタルイカが次々に報じられた。これに合わせ、富山県水産組合連合会が小冊子『ホタルイカ』を発行。萩原作太郎がホタルイカの儀助煮(甘露煮の一種)を売り出す。
1913年 大正2年高月海岸の地引網観覧場にアーク灯が設置される。橋本紋四郎らが儀助煮に似た金波煮を開発。ホタルイカとその仲間について詳しく調査した石川千代松は、Abraliopsis属とは異なるとして新たに渡瀬庄三郎の名前にちなんだWatasenia(ワタセニア)属を作り、ホタルイカを移したことで学名はWatasenia scintillans(Berry,1911)となる。
1916年 青柳九郎三郎が桜煮(釜揚げ)を発案。
1919年 東久彌宮殿下が滑川駅通過の際にホタルイカの金波煮を買い上げられる。
1922年 史蹟名勝天然記念物保存法により、『ほたるいか群游地』として国天然記念物に指定。範囲は、常願寺川河口右岸から魚津町(現在:魚津漁港付近より西)までの海岸朔望満潮線から沖合700間(約1273m)以内の海面。
1924年 大正13年 富山県会議事堂において、ホタルイカを秩父宮殿下の台覧に供する。
1933年 昭和8年 富山県水産講習所がホタルイカの味醂干を開発。滑川町・魚津町の商工会が製造講習会の開催を希望するなど好評を博す。翌年、滑川町に味醂干製造組合が組織され、県外の百貨店から大量注文が入るなど活気づいた。
1934年 高月海岸のホタルイカ地引網漁の様子が金沢放送局からラジオで全国に実況生中継される。県内外から見物客が集まり、1万人を超える人出で賑わったという。地引網は夜の8時頃から網を引き始め、大漁時は夜中まで引いたそうです。
1936年 富山市で開催された日満産業大博覧会の影響で、多くの人が蛍烏賊観光に訪れた。皇族では梨本宮殿下、東伏見宮妃が台覧された。
1939年 皇室の食事や饗宴を掌る宮内省大膳寮へ郷土料理の参考資料として、ホタルイカ製品の生産状況を報告。
1941年 詩人の佐藤惣之助が滑川でホタルイカの刺身を食べ、『ほう、龍宮のそうめん』と言って喜んだという。『龍宮そうめん』(ホタルイカの腕だけを使った刺身)の語源と推定される。
1943年 昭和18年戦況の悪化に伴い、蛍烏賊観光が中止される。
1947年 蛍烏賊観光が再開される。
1951年 高月海岸の地引網漁廃止に伴い、陸上観覧が消滅。
1953年 文化財保護法の規定により、昭和27年3月29日付をもって『ほたるいか群游地』の名勝を『ホタルイカ群遊海面』と改めて、国特別天然記念物に指定。
1956年 ほたるいか観光の拠点施設となる水産会館が橋場(大町)に完成。
1957年 昭和32年 滑川漁港が完成。屋形船の観光船は、漁場までポンポン船(発動機船)に曳航されていき、乗客はバケツ、たも網を持ってホタルイカをすくうことができた。
1967年 ほたるいか観光船欠航日に陸上観光を実施。
1979年 ほたるいか観光が海上観光方式から、和田の浜に設置した桟橋から地引網を見学する陸上観光スタイルに変更。欠航が多いこと、観光船の老朽化といった懸案事項が浮上し、また、見物の際の安全性も問題視されたのが原因。
1986年 ホタルイカの資源保護のため富山県水産試験場が呼びかけ、新潟から鳥取までの日本海沿岸7府県で『ホタルイカ資源研究会』が発足。
1987年 ほたるいか観光が早朝の海上観光スタイルに変更。
1989年 平成元年 観光船に乗ることができない人たちにホタルイカの発光を見てもらうため、滑川漁港横の漁民センターに特設水槽を設置。
1991年 『ほたるいか』が滑川市のさかなに制定される。
1996年 『ホタルイカ』が『ブリ』『シロエビ』とともに富山県のさかなに選定される。
1998年 ホタルイカをテーマにした日本で唯一のミュージアム『ほたるいかミュージアム』が開館。
1999年 常陸宮殿下・妃殿下が『ほたるいかミュージアム』を視察される。
2006年 秋篠宮殿下が『ほたるいかミュージアム』を視察される。
2010年 『ほたるいかミュージアム』での『ホタルイカ解剖教室』が始まる。
2011年 山本勝博氏が、『ほたるいかミュージアムアドバイザー』に就任し、展示パネル・観察水槽など監修し館内展示物を追加する。
2015年 滑川市が観光遊覧船『キラリン』を購入。
2016年 『急速冷凍ホタルイカブランド確立協議会』が発足。
2018年 東京都文京区の寿司屋『酢飯屋』の岡田大介氏が『ほたるいかミュージアム』を視察。ホタルイカバーをオープンしホタルイカのPRに注力する。

※ホタルイカの表記については、生物としての意味合いを持つ場合は『ホタルイカ』・『コイカ』とカタカナを用いていますが資料からの引用の場合はその限りではありません。ホタルイカ観光については、昭和30年までは『蛍烏賊観光』や『海上観光』・『陸上観光』昭和30年以降を『ほたるいか観光』や『ほたるいか海上観光』・『ほたるいか陸上観光』とし、観光に利用する船は昭和30年までは『遊覧船』、昭和30年以降は『観光船』と表記しています。


【創作されたホタルイカの歴史】
これまで事実のように語られてきたホタルイカの歴史。
・戦国時代からホタルイカ漁が始まった
・加賀藩のお殿様がホタルイカ料理を食べて称賛した
・江戸時代から滑川の名物として認識されていた
これらの話を裏付ける史料は存在していないそうです。。。
大正12年発行の『二大奇観』に突然現れる話。
歴史の浅いホタルイカの由緒を持たせるために創作された
観光戦略の一環らしいのでちょっと残念。。

【ホタルイカの昔の名前】
『コイカ』①小さなイカ(小烏賊)、子どものイカ(子烏賊)といった見た目のサイズが由来。
     ②肥料にしていたことからコエイカ(肥烏賊)、という利用状態を表した言い方の転訛が由来。
『マツイカ』松烏賊。ホタルイカそのものや、煮汁を松の肥料にしていたということが由来。江戸時代の史料では
      確認できていませんが、明治時代になると行政の資料などでもよく使われています。
『アカイカ』江戸時代の史料に、金沢ではコイカのことをアカイカと呼ぶと記されています。
      明治時代以降はほとんど見られません。


【ほたるいか市!?】
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滑川市を『ほたるいか市』に本気でしようとしている
地元在住の建築士 桶川高明さん(写真右)による滑川の歴史や魅力のお話。
細かなご案内もしてくださり、本当にお世話になりました。
ありがとうございます。

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大ダコ伝説。

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昔の観光船の写真など

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寒い船上ではこのように暖をとります。