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基山商店 (佐賀県 基山町)

[日本酒酒蔵訪問]

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佐賀県で唯一、東エリアに蔵を構える
基山(きやま)商店さん。

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代表銘柄は 基峰鶴(きほうつる)。

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杜氏になって4年目の小森賢一郎さんにお話を伺ってきました。@麹室内(32℃)

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自分が杜氏になる前のお酒はちょっとトゲトゲしていた。
麹やむろぶた(ハクヨー五段(機械))に問題があるのかと思い、
昔ながら箱麹や蓋麹に戻そうかととも考えたけれど
同じハクヨー五段でも美味しいお酒を作る蔵元さんなどと出会いお話するうちに
機械のせいではなく、機械の使い方次第だということに気が付いた小森さん。

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自分と同い年(1979年生まれ)ということもあり、とてもお話しやすい小森杜氏が現在目指すお酒は食中酒。
そのために程よい香り以上は出さない酒造りも心掛けられています。
杜氏初年度から品質の高いお酒造りを連発されている小森さんは、さらにチャレンジャー。1年に1つ以上は新しいお酒造りに挑戦されていました。
昨年は北海道のお米で酒造りしたタンクがあります。とか、今年はリンゴ酸系で白ワインっぽいの作ってみました。とか今後はこれまで造っていなかった生酛造りもやってみようと思っていますなどなど。小規模生産だから出来るんですよ!と冒険心たっぷりの小森さんとお話していると自分のチャレンジ精神も燻られます。
お酒造りはもちろんのこと、夏場の時間がある時などは大工仕事までこなす小森さん。
蔵の中で汚れの気になるところ、はペンキの塗り替えをしたり、大規模清掃したり、これまで使いやすいと思っていた道具の配置を、もっと使いやすく出来るのではないかと整理。自分たち寿司屋さんとも重なるお話をたくさんしていただきました。

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酒母室には901号酵母の4日目が。
とろりと美味しく熟したバナナと同じ香り。
基峰鶴ファンの中ではバナナ酒と呼ばれているあのお酒の酛です。

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これまで自社の酒造りの中で疑問に思っていた部分を自分の色に少しずつ変えていったところ理想としていたトゲのないお酒が1年目から完成した。
27年勤め上げた前杜氏さんの後を継いで4年目。
お姉さまのセンスの良い外回りの活躍や蔵を改装して作られたコンサートも出来るほどのパーティ会場など協力プレイも合わさって、
海外での評価も上々。

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写真はフランスの日本酒コンクール
『蔵マスター(kuramaster)』
にてTOP5入りの賞状と小森杜氏。

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鶴ラベルはお姉さまと一緒に考えられたデザイン。

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カビが繁殖しない5℃未満で瓶貯蔵されたお酒(この日は3℃)を見せていただいたあとはいよいよ試飲タイムです。(午前9時^^;)
今回は全て純米吟醸で
左:山田錦
中:雄町
右:麗峰(レイホウ)
個人的に今の自分が好きなのは雄町。
麗峰は口に含んだ瞬間に、
これが小森さんの言うトゲのないまろやかさかと感じさせられます。


合資会社基山商店
佐賀県三養郡基山町大字宮浦151
電話 094-292-2300
ホームページ http://kihotsuru.com