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ポップコーン・popcorn

[うつわ乾物神楽市場陶芸家青果食遊び]

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2022年9月1日
新潟県佐渡市新穂大野

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「佐渡アグリカルチャーシップ」さんに行ってきました。
お米を中心に、果物から野菜まで
クオリティの高い様々な農作物を作っています。

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特にお気に入りの一つである、大野さんのポップコーンの畑が見たくて
今回ご挨拶に伺わせていただきました。

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写真中央:代表の大野耕作(おおのこうさく)さん
右:本田交美(ほんだともみ)さん

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事務所でお話しましょう!と中におじゃますると、
いきなり極上のシャインマスカットが登場!
もちろん「佐渡アグリカルチャーシップ」さんで生産しているもの。

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そして、こちらが本命のポップコーンとうもろこし!

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こんな感じに商品化されています。
その美味しさについては、ブログ後半からお伝えさせていただきます。

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あいにくの雨模様でしたが、
早速、ポップコーンとうもろこしの畑に連れて行ってくださいました。

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もうだいぶ育っています。

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皮を剥いてみると、この美しさ!

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この畑のポップコーンとうもろこしは、「バタフライ」という品種です。

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雄花は茎の先端にススキ状に生じています。

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イネ目イネ科らしさを感じさせるトウモロコシの雄花

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雌花は受粉後、しっかりと実を残し、黒くなって寄り添っています。

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基部は鞘状に茎を抱いています。

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ポップコーン用のトウモロコシは
爆裂種(ポップ種)と呼ばれていて

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乾燥させた実を加熱して爆裂させて、ポップコーンにしてから食べます。
とうもろこしの可食部となる実は、果実でなく種子そのものです。

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粒が硬く、アメリカ大陸で古くから栽培されてきたもので、実が完熟してから収穫します。

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ポップコーンはネイティブアメリカンやメキシコ先住民がトウモロコシを利用し始めた頃から存在していると言われています。

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ニューメキシコ州で紀元前3600年頃の遺跡からポップコーンの痕跡が見つかっています。
焚き火の中に乾燥させたポップ種の種子を投げ込んで、
焚き火から飛び出した物を食べていたようです。

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16世紀から17世紀にかけてアメリカ大陸にやってきたヨーロッパ人は
そこでポップコーンのことを知ったわけですが、
ヨーロッパではトウモロコシは専ら家畜の餌として利用され始めたため、
ヨーロッパ大陸ではポップコーンはあまり広がらなかった歴史があります。

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写真右:ポップコーン担当の本田交美さん

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写真右:主にシャインマスカット栽培を担当している、釣り大好き女子の本間千鶴(ほんまちづる)さん

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こちらは別の畑。
品種は「マルポップ」というトウモロコシです。

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アメリカに渡った初代移民たちは、
現地での農業に失敗しながら冬を迎える事態に直面したとき、
友好的なネイティブアメリカンから提供されたシチメンチョウやシカの肉、そしてポップコーンといった食材によって
餓死をまぬがれた経歴があるといわれていて、感謝祭の伝説となっています。

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アメリカ合衆国では、ポップコーンは19世紀後半からお菓子として食べられるようになっていましたが、
当時はコーンシロップから作った糖蜜を絡めた甘味仕立てでした。
塩味が主流となったのは、世界恐慌時代からです。

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他のあらゆる物価がインフレーションで上がっていく中、
ポップコーンは比較的値段が上がらなかったため、
5~10セントという安値で買える塩味のポップコーンは
映画を見ながら食べる映画館の定番となりました。

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日本にポップコーンが入ってきたのは第二次世界大戦後、
アメリカ進駐軍とともにです。
国内での製造販売も当初は米軍向けでした。

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マルポップの雄花

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日本では9月9日が「ポップコーンの日」です。
ジャパンフリトレー株式会社によって制定されて、一般社団法人日本記念日協会により認定・登録されています。

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色気のある濡れた雌花

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硬く立派な茎

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とうもろこしの葉にも様々な用途がありますが
形状や丈夫さから、料理にも使用できそうですね。

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めしべとおしべの距離感が近くていい感じです。^^

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また晴れた日にも見にきたいですね。
本田さん、千鶴ちゃん、畑をご案内してくださりありがとうございました!

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ちなみに晴れている時の畑はこんな様子だそうです!

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【佐渡アグリカルチャーシップ】
住所:〒952-0109 新潟県佐渡市新穂大野1791−3
電話番号:0259-22-2200
ホームページ:https://r.goope.jp/sadoaguri


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今回収穫した大野さんのポップコーンとうもろこしを自宅のベランダで数日間、
しっかり乾燥させて、いよいよ食べるタイミングがきました!

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幼い頃から、とうもろこし外しをしていたこともあり

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さすがに小学生になると、自分たちで色々コツをみつけて

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力もついてきましたので

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あっという間にポロポロ取っていきます。
   
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これが、食べもので遊ぶ良い例、「食遊び」です。


ポップコーンを作ろう! (動画 2:17)

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小学生になると、遊びの中に学びも加えていくことができます。
『とうもろこし1粒何gかな?』
こんな兄弟の会話が微笑ましいです。^^
というか、それは僕も気になります!!
で、何gだった?

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『0.1g』
へー、覚えておきます。
1粒だけで決めつけるのは良くない、と何粒も計量し平均を計算していましたが
結果、0.1gで落ち着きました。

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写真はポップコーンとうもろこしの種子を綺麗に取ったあとの芯(花軸)の部分。

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とうもろこしの芯、正式名称は花軸(かじく)です。

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【基本のポップコーンの作り方】(塩味 電子レンジバージョン)

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【キャラメルポップコーンの作り方】
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【チョコレートポップコーンの作り方】
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油とフライパンで作るパターン

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弾けてきました。

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順調に弾けています。

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完成でーす!

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とりいそぎ、出来立てアツアツを味見!^^

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「食遊び」の良いところは、
遊んだあとに食べられるところ。
自分で作ると、他との違いに気がつけるのもまた良いところです。

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なんやかんやいうてます。

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弾けたポップコーンの美しさよ。

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ポップコーンのグラビア写真をしばし、ご堪能ください。

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2021年8月
夏休みの自由研究の課題として
ポップコーンがどうしてはじけるのか?
について調べるということで、今回のポップコーンは、

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新潟県 佐渡アグリカルチャーシップ 大野さんのポップコーン用とうもろこし。
パッケージデザイン最高です!

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からからに乾燥しているように見えますが、
熱することで、この中に残った水分が膨張してパンと破裂する原理です。

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今回は、フライパンで作る場合と、電子レンジ作る場合での違いも調べるようです。
油を塗った耐熱ボールに乾燥とうもろこしを重ならないように並べて、塩を振りかけ、

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キッチンペーパーを被せて、ラップして、ラップに穴を開けて
まずは電子レンジバージョンから。

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600wで5分半でこんな感じに弾けました。
開始1分半くらいから少しずつ弾け始めて、
その後は、連続してポンポンポンポンポンポンポンポンッ!!

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元の大きさや重さと弾けた後のものを比較します。

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電子レンジ加熱での欠点である、ムラが顕著に確認できます。
不発コーンが多めです。
これを強引に破裂させようと時間を伸ばすと、他のポップコーンが焦げ始めるので、
不発コーンは、後ほどまとめて別途レンジアップして、全て破裂させることをオススメいたします。
簡単に美味しい作り立てポップコーンができます。
当たり前ですが、油の代わりにバターを使うとコクと風味が増してさらに美味しくなります。

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シーベジタブルの乾燥スジアオノリをちょこっと振りかけて【のり塩ポップコーン】に。

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ちょ、
これは、のり塩ポテトに匹敵する美味しさだ!!!
むしろ、ポテトには無い、ポップコーンならではのバターとコーンの美味しさと
青のりが大爆発!! これはオススメの使い方です。
ヒトエグサやアオサなどで作られた青のりではなく、
シーベジタブルのスジアオノリだからこその、
香りと色合いというのは間違いありません。

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次は鉄のフライパンに油を塗って、乾燥コーンを並べて、塩を振りかけ
蓋をして中火にかけます。
電子レンジと同様に、1分半くらい経つとポンポン始まり、
その後は高橋名人の16連打炸裂です。

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ガラスの蓋だと、中身が見えて面白いです。

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ゆすりながら、コーンに刺激を加えていきます。

ポップコーンポンポン動画

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フライパンで作ると、不発コーン狙い撃ちで、火で熱をそこに当てることができるので
不発コーンはほぼ無く完成します。

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完成したポップコーンをボールに移しておき、
そのままフライパンに砂糖とバターと牛乳を加えて
溶かしながら混ぜていきます。

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キャラメル作りです。

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カラメル化してきたところで火を止めて

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ポップコーンを戻し入れて、

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しっかりと絡めていきます。

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キャラメルポップコーンの完成です。
器:西隆行さん

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そりゃうまいわ。

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驚いたのがこちら!
ポップコーン(バター塩味)を入れていたボールに
良い感じにバターと塩が残っていたので
そこに白飯と乾燥スジアオノリを混ぜておにぎりを作った妻。
斬新にも、ポップコーン自体も一緒に握る
【ポップコーンおにぎり】という、ミスター味っ子くらい攻め攻めのおにぎりを作っていました。
が、これが有りなおにぎりでして
ぜひ機会があったらやってみてください。
かさ増し、軽めのおにぎりになりますよ。

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器:村上祐仁さん(静岡県 藤枝市)
塩:またいちの塩(福岡県 糸島市)
コショウ:クラタペッパー(カンボジア)

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器:村上祐仁さん
粉黒糖:杉俣紘二朗さん(鹿児島県 喜界島)

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新潟県佐渡市
大野さんのポップコーン 人気の塩バター味
とうもろこしはもちろん、バターも塩も佐渡産です!

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そして、
シーベジタブルのすじあおのりを使用した、のり塩味が商品化されました!
海と山が融合すると美味しくなる!

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こちらの商品は、有機ココナッツオイルと佐渡産の昆布粉末も加わり、大人気商品となっております!
大野さんのポップコーンに含まれる食物繊維は、成人が1日に必要とする6分の1の量に相当します。

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大野さんのポップコーンは佐渡に行くと購入することができます。

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そしてこちらが2022年2月から佐渡島内限定で販売されている
「塩キャラメル味」のポップコーンです。

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有機ココナッツオイルに佐渡バターと生クリーム、佐渡産のお塩に北海道産のてんさい糖が使用されたこだわりの一品。
濃厚なコクのあるポップコーンに仕上がっています。

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佐渡のポップコーン用とうもろこしは
2,160円〜 神楽市場にてご購入いただけます。
https://www.sumeshiya.com/ichiba/item/post-109.html