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銀河のしずく(岩手県のお米)

[お米お茶漬け寿司日本酒]

2016年10月
岩手県が10年の歳月をかけて生み出したお米
銀河のしずく』のデビュー記念を
移転したばかりの酢飯屋で開催しました。

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10年の歳月をかけて作られたお米と言えば、『結の香 -ゆいのか-』。
今もなお、岩手県の最上級 酒米として君臨する
『結の香』のお披露目会も、実は酢飯屋で開催しております。
岩手県に何度も足を運び
県内の蔵元さんに片っ端から蔵見学させていただき、
後日、蔵元さんたちを東京にお招きし
酢飯屋の寿司と結の香で醸したお酒を皆で楽しむという会でした。

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岩手県のお米とのご縁を強く感じます。

今回の主役は食用米がメインの『銀河のしずく』。

まずは21回も特Aを獲得している
岩手県産ひとめぼれ
今回デビューしたばかりの銀河のしずくの食べ比べから。
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丸いほうがひとぼれ、細長いほうが銀河のしずく

銀河のしずくは、
味わいは幅広いジャンルで柔軟に対応できそうな、
個性を際立たせないものの
お米の粒が大きくしっかりとした食べごたえのあるお米です。

今回のトークゲストでお米マイスターの本橋さんのお話の後は、
いよいよ、
酢飯屋岡田より、新しいお米料理のご提案スタートです。

ま ず は、

【一口手巻き飯】

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千年杉の器:加藤育子

著書『季節のおうち寿司』でご提案させていただいた、一口手巻き寿司。
海苔を可能な限り小さく切って手巻き寿司をすることで
従来の海苔のサイズだとすぐにお腹いっぱいになってしまっていた手巻き寿司をいつもよりもたくさんの種類の具材とその組み合わせが楽しめる
新しい手巻き寿司スタイルのご提案。
今回は、その酢飯じゃないバージョン。
手巻き寿司は比較的魚介類も多く具材に登場するため酢飯をオススメしますが、おうちのおかずを具材として手巻きをするなら
白米のほうが良いかもしれない。
一口手巻き寿司ではなく、一口手巻き という
新しいお米の食べ方のご提案です。
具材になるのは、おうちでいただくようなおかずたちでOK。
今回は、
・ゴーヤチャンプル
・長いもの千切り梅肉のせ
・ヒジキとしいたけと大豆の煮物
・とり肉のぬか漬け
・3種のきのこの煮物
・蒸しナスのラー油和え
・牛しぐれクレソン
・ポテトサラダマスタードのせ

続いて、

【とろろ粥】
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土鍋:二階堂明弘

柔らかめに炊いた銀河のしずく
すりおろしたばかりの長いも(青森県七戸産)を加えて、
濃いめのカツオ出汁(鹿児島県指宿の本枯れ節使用)をまわしかけ、
薄口醤油(小豆島の正金醤油)と
佐賀市海苔『くちどけ』を細かめに散らし
三つ葉で香りづけした一品です。
ご飯を飲み込めないご老人の方々と
最近よくお会いする機会がヒントでした。
お米、お餅が大好きだけれど飲み込めない。
食べたい。食べたい。と。
粒がしっかりした銀河のしずくでも
お餅のような味わいでなおかつ飲み込みやすい美味しいお粥(おかゆ)が作れるのか?
作れました。

【生ゆばの白味噌フォンデュ】
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銀河のしずくを何度か繰り返し試食していてわかったこと。
冷めても美味しいということ。
冷めたお米だから作れるものといえば、
固く丸めること。
少しかための手まり寿司を作るように
冷めた銀河のしずくを丸めて串をさして盛り付けました。
千年杉の枝の器:加藤育子

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岩手県ということで、
お鍋は、南部鉄器(及源鋳造)。
お出汁に白味噌(井上本店)を程よく溶き、
比叡ゆばの生湯葉をほぐし入れて
ゆっくりと温めておきます。
串に刺さった、銀河のしずく団子を
白味噌とゆばにくぐらせていただく
これまた、新しいお米の食べ方のご提案です。
パーティーウケ間違いなしです。


【かつおキツネごはん】
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あるようであまり聞かないものを作りたいのは、常日頃考えていること。
キツネごはんもその一つ。
銀河のしずくのような粒の輪郭がはっきりとしたお米は
はたして、俗に言うお茶漬けのような
出汁と一緒にさらさらと味わうお米の食べ方が通用するのか?
というご提案です。
しっかり目に味付けした油揚げ(樋口豆腐店)と
煎りたて、すりたての喜界島のゴマ
鳴門のうず潮ゴリゴリわかめに
お上品な量のかつお出汁を回しかけてお召し上がりください。
銀河のしずくが出しゃ張らないで、影で目立つ。
そんな立ち位置を見せてくれます。

最後に、

【酢〆イサキ 銀河のしずく握り寿司 黄身酢のせ】
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酢飯屋としては、
やはり気になるのが 銀河のしずくと酢飯の相性はどうなのか?
寿司を口に含んだとき、
粒の大きさがやはり主張してきました。
打開策は簡単でした。
『いつもより少しだけ小さめに握ること。』
寿司ネタとお米を一緒に噛めるように
寿司職人がほんの少しの微調整をするだけで
銀河のしずくで酢飯は表現できます。


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銀河のしずく袋
銀河のしずくネクタイ
銀河のしずく半被

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銀河のしずく という名前のお酒、初お披露目。
原材米 岩手107号(銀河のしずく)100%
精米歩合 60%
アルコール分 16度
原材料名 米(岩手県産)・米こうじ(岩手県産米)
製造年月 2016.10.
製造者 岩手県八幡神平市大更第22地割158番地
株式会社 わしの尾