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めばち・メバチ・目鉢・Thunnus obesus

[海の生き物]

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スズキ目サバ科マグロ族マグロ属メバチ

9割以上が冷凍流通している魚種の一つですが、
寒い季節になると、美味しい美味しい生のメバチマグロが出始めます。
特に、生の赤身は程よくさっぱりとした旨味とねっとりとした食感、
鮮烈な赤色が特徴です。

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和名の『メバチ』、英名の『Bigeye tuna』は、
目がパッチリしていることから名付けられたようです。
日本ではメバチマグロ(目鉢鮪、目撥鮪)、バチマグロとも呼ばれています。
東北や関東ではバチ、九州ではメブト、その他地域ではシビとも呼ばれています。

マグロ業界内では、
15kg以下の小型のメバチのことを「ダルマ」と呼び、
15kg~25kgまでのサイズのメバチを「小鉢(コバチ)」、
25kg~40kgまでのメバチを「中鉢(チュウバチ)」、
40kg以上の大型のメバチを「大鉢(オオバチ)」と呼びます。

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全世界の熱帯・温帯海域に広く分布し、
7種いるマグロの中でも漁獲量が多く、重要な食用魚となっています。
赤道から南北に緯度35度の範囲に多く生息していて、
地中海には分布しないことが知られています。
日本沿岸でも日本海側では見たことがありません。
暖かい海域の中層に生息し、群れで回遊します。
日中は他のマグロより深い層を泳ぎ、
水深300mの深海にも達しますが、夜は表層に現れます。
寿命は15年以上と推定されています。
主に、延縄(はえなわ)などの遠洋漁業で漁獲されます。

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成魚は全長250cm、体重210kgに達する、
マグロ属7種の中ではミナミマグロ、キハダと並ぶ中型種です。
日本近海産は熱帯産より小型で、2m以上の個体は少ないです。

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体は太い紡錘形で、マグロの中では最も体高が高く、ずんぐりした体型をしています。
胸鰭(むなびれ)はクロマグロより長いですが、ビンナガほど長くはありません。

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体色は背中が藍色、体側から腹面が銀白色をしています。
若魚は成魚よりも体が前後に細長く、
体側に白い数本の横縞模様があり、キハダの若魚に似ています。

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この個体は、血合も生で食べられるほどのクオリティでした。

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もう、ここに挟まりたいほどの特別な空間。
情熱と情熱の間です。

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生メバチの醤油漬け握り寿司(背)

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生メバチの醤油漬け握り寿司(腹)


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こちらは、ある日の夕ご飯。
ブロックに解体、柵取りまでは僕がして
夕ご飯用の切りつけを妻にやっていただきました。

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一切れ一切れ丁寧に。

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その間に子供たちは、メバチの頭観察。
実際に触ってみることも大切です。

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当時の次男よりも体長、体重が大きかったメバチ。

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これを今夜食べられると思うと、最高です。

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美味しそうに切れています!

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そして、生のメバチは本当に綺麗。

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メバチの握り寿司

マグロが大好きな子供達のためにも
魚と環境問題については、
今後もずっと意識していこうと思います。

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