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ごかい・ゴカイ・沙蚕

[生き物]

ゴカイ類は、大きく動き回る種類と、1ヶ所にとどまってすむ種類に分けることができます。
動き回るものは決まったすみかをもたずに干潟の中を自由に動きますが
1ヶ所にとどまるものは穴を掘ってすんだり、薄い筒のような形の棲管(せいかん)を作って、
その中にすんだりします。

地面にすむミミズなどと同じ環形(かんけい)動物です。
環形とは、輪の形という意味で、ゴカイの体は輪の形をした小さな節が長くつながっています。
体の両側には『多毛類(たもうるい)』と呼ばれる、毛のような脚が無数にあります。
干潟の生物のうち、ゴカイは種類や数が最も多く、
色も赤色、緑色、茶色、黄色など様々で
種類によって体長1センチから2メートルくらいのものまでいます。

ゴカイは干潟に穴を掘り、泥や岩の隙間、砂の中などどこにでもすんでいて
絶えず干潟に穴を掘っています。
そのおかげで酸素が干潟の中まで供給されます。
供給された酸素は、微生物による有機物の分解を活発にして干潟が腐らないようにしてくれます。
土の中を動き回るミミズが畑を肥やすのと同じように
ゴカイは干潟を浄化する仕事をしています。

ゴカイは干潟の泥や砂を食べて外に排出して、干潟の土を循環させています。

ゴカイは体が切れると尾のほうは死んでしまいますが
頭の方は再生する。