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2015.09.14

パクチー(タイ語: ผักชี)・coriander コリアンダー・香菜(シャンツァイ) 佐賀県 武雄市のパクチー農家 江口竜左(えぐちりゅうすけ)

[青果]

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2013年12月

年末、大忙しとなる前にどうしても訪れたかった場所。

パクチー農家の江口農園さん。

パクチーを本格的に農業にしている方が少ない日本、しかも佐賀県で

界隈では確実に浮いている農家さん。

お米や、玉ねぎなども生産されているものの、

地元では
収穫物を物々交換するのが当たり前の社会の中で
パクチーと物々交換してくれる方なんてほんとどいなくなってしまったという。

『パクチー?頭おかしくなったのか?』とまで言われたそうです。^^;

2012年の春からパクチーを始めて試行錯誤の日々。
育て方を教えてくれる方がまわりにはいないからです。
種を埋める深さも3cmなの?1cmなの?からスタート。
江口さんの畑の土では
どうやら土中1cmくらいで十分のようです。
山々からの空気が美味しい場所で
土耕栽培で育てられている江口さんのパクチー。
虫が来ても、パクチーを食べずに同化しているだけで
害を与えてこないそうです。
そのため農薬はいりません。

夏は10cmくらいでパクチーの花が咲くのですぐに収穫しなければなりません。
根が短く、香りも弱いのが夏のパクチー。

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そして、
難しい問題がひとつ。
種を蒔く時期を10日くらいずらしても
収穫時期が同時になってしまうほど満遍なく成長してしまうのがパクチーなんだそうです。

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旬は10月以降。

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沖縄の品種だと味が薄く感じられたため、
種は本場タイまで買い付けにいかれるそうです。

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パクチーは、葉よりも根のほうが香りの強い野菜です。

根 > 茎 > 葉 の順に香りの強さが弱まってきます。

すなわち大きいパクチーのほうが根が太いため香りが強いということになります。

ちなみに、パクチーの花は程よい香りの中にちょこっと塩気があってとても美味しいそうです。

パクチーの未熟な種も勿論香ります。


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あの香りを想像するだけで、もう我慢できなくなってきてしまいますね。

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こちらは、自家製のパクチーオイルです。
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パクチーの握り寿司
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左:酢飯屋 岡田大介  右:パクチー農家 江口竜左
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佐賀県武雄市の隣り町、白石町の しろいしみのりちゃんTシャツバージョン。
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そして、
そんな美味しいパクチーを存分に味わっていただくだけでなく
江口さんもみんなでご招待しましょう!というイベントを企画をしました。
【文京パクチー祭り2015】
詳細はこちらからどうぞ。
http://www.sumeshiya.com/sushi/2015/11/2015-1.html

そして、再び佐賀県 武雄市 江口農園に行ってきました!
2015年11月

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パクチーの芽たち。可愛すぎます。
(種から蒔いて、およそ20日〜25日目くらい)

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完全無農薬・有機肥料で育てている江口さんのパクチー。
海藻と牛糞を合わせたものを肥料にしています。
ちなみに、ハウス栽培と露地栽培を食べ比べると
わかりやすいくらい露地栽培のほうが味はしっかりしています。


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化学肥料を使うと香りが弱まる傾向にあると
江口くんのお父様はおっしゃいます。
パクチーの茎の繊維も強くなり口に残りやすいものになってしまうと。


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天候・気候によって発送のスタイルを柔軟に変えている江口さんのパクチー。
・収穫後、保冷庫、保冷庫から出してクール便。
・収穫後、常温、普通便出し。
のように温度差が傷む原因ということから気を使って発送されています。

パクチーの保存方法としては
・冷やし過ぎると水分が飛んで変色もする。
・新聞紙で包むと葉の水分が吸われてします。

今のところ、パクチーを元気に保管出来る方法としては、
届いたら、葉と根を切り分ける。
どちらもビニール袋に入れ封をし冷蔵庫(6℃前後)で保管する。
がベスト記録を出しておりますが、
引き続き実験を続けて、こちらのページに更新していこうと思います。