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2013.08.07

壱岐の華(長崎県 壱岐市)

[酒蔵訪問]

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麦焼酎発祥の地 長崎県 壱岐(いき)。
東京生まれの妻と結婚をしたのに、妻のお母様が壱岐のご出身ということで、いきなり九州に親戚のご縁が出来て嬉しくて飛び跳ねたのを今でも覚えています。
お母様は『壱岐の華(いきのはな)』という麦焼酎の蔵で生まれました。
その娘が、僕の妻ということになります。
写真右にひっそり立っているのが妻です。


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世界産地呼称『壱岐焼酎』の蔵元
【壱岐の華】の本家にて、会長と会長夫人にご挨拶。
創業明治三十三年(西暦一九〇〇年)、ご先祖様にもご挨拶。
本社にて、社長と社長夫人にご挨拶。
酢飯屋の焼酎のメインは、もちろん【壱岐の華】。
『初代嘉助』の28度に加え、
大麦の香りを米麹の甘さでくるみ、
木樽の風情で仕上げられた、上質なウイスキーのような
『海鴉(うみがらす)』も酢飯屋に常備しております。
坊主が伸びた次男、千歳は梨をいただいてご満悦。

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子供達が寝てからは大人の時間。
酒の肴は、
オイラがちょちょいと捌いたヒラマサ(壱岐ではヒラスと呼ぶ)。
そりゃ、寿司屋ですもの。
そ し て
こちらがオススメの『海鴉(うみがらす)』です。
(是非、酢飯屋にお越しの際はご注文を!^^)
大人の宴が盛り上がり、
あっという間に1本空いてしまいました。

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カメラマンが撮るとこんな感じです。

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今宵の壱岐焼酎は、
壱岐の華の【初代嘉助25度】。
麦焼酎と子供達が釣ったお魚料理の組み合わせが
この島にいると、よりいっそう美味しく感じます。

【なぜ壱岐は麦焼酎なのか?】
壱岐の地形は全体的になだらかな丘陵地の間に耕地が開けていて、
長崎県で2番目に広い平野、深江田原(ふかえたばる)もあり
豊かな穀倉地帯です。
藩政時代には平戸松浦藩に属し壱岐のお米は藩の財政をまかなう重要な財源でした。
重い年貢に苦しむ農民は裏作の麦を食糧とし、
その余りで焼酎を造りささやかな楽しみとしました。
米どころが故に麦焼酎を造ったという農民の悲哀があったのです。

今宵の壱岐焼酎は
【壱岐の華】の『尋ね鳥(たずねどり)』
こちらは原酒を低温熟成させた麦焼酎。
新樽の香りを纏った気品を感じる一杯です。

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【いつ頃焼酎造りが始まったのか?】
ですが、
記録として壱岐焼酎が文献に現れるのは江戸時代ですが、
発祥は更に遡ると言われています。
南九州の焼酎が琉球経由ルートであるのに対して、
壱岐焼酎は古代からの歴史が物語るように
大陸から朝鮮半島を通って伝来したのは明らかです。
伊万里や有田の陶工達のように、
秀吉の朝鮮出兵の時に技術が伝わったとか、
倭寇(わこう)の海賊達が古い蒸留釜を持ち帰ったとか、
あるいは蒙古襲来の折に高麗兵がもたらしたとか、
諸説さまざまです。
元寇説はあんまりとしても、16世紀というのが大方の見方であり、
壱岐が『麦焼酎発祥の島』と言われる所以です。

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壱岐焼酎
尋ね鳥(たずねどり)
原材料 大麦・米こうじ
アルコール分 25度

古代アラビアで誕生し、それぞれの民族、それぞれの風土で造られ、
大陸を越えてきた蒸留酒の流れをくむ麦焼酎『尋ね鳥』。
伝統の技で造られた原酒を低温度で貯蔵し熟成させています。
『尋ね鳥』は、よく乾燥させた新樽の木目を通して呼吸し続け
歳月と共に人の心にしみこむアロマを身につけました。
『尋ね鳥』は、蔵主が焼酎との会話によってその息吹を肌で感じ、
成長を見届けた本格麦焼酎です。

〈尋ね鳥の独り言〉
希望を歌う尋ね鳥。
明日を夢見る心の中に棲んでいる。

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親戚の
長崎県 【壱岐の華】
長田浩義社長と晩酌です。
オイラがワイルドにおろした肴と、壱岐焼酎で乾杯です。
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【島ですが、仕込みの水はどうなのか?】
についてですが、
壱岐は南北20km、東西15kmほどの島です。
最も標高の高い所で213m。
しかし、地下50〜150mには玄武岩層の水脈があり、
降雨が厚い地層によって濾過され、
巨大で深い天然の地下貯水槽に貯えられます。
水質はカルシウム、マグネシウム、クロールなどのミネラル分を多く含み、
やや硬水で、酒造りには不適の鉄分は微量です。
清酒で有名な兵庫県の灘の宮水に似た成分分析結果が出ているのは
とても興味深いところです。

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【壱岐の麦焼酎と他の地域の麦焼酎の違いは?】
麦焼酎は壱岐が発祥ですが、他地域(大分県など)では、
昭和40年代頃から、
大麦と『麦麹』を原料として製造しています。
壱岐焼酎は伝統的に大麦と『米麹』を使います。
麹は発酵を促す酵素を製成する役目がありますが、
同時に味を左右する大切な要素でもあります。
米麹は麦麹に比べて、費用も高くなります。
が、デンプン質によって焼酎に甘味を含み、
味の膨らみを感じさせてくれます。
大分県の麦焼酎がライトですっきりとした軽快さが特徴なのに対して、
『壱岐の華』では、甘味と大麦の香りを残し、
旨さを追求するために常圧蒸留と熟成にこだわった造りを行っています。

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左:IKITAKEの柴山琢磨さん
右:壱岐の華 代表取締役社長 長田浩義さん
中:酢飯屋 岡田大介


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壱岐焼酎
海鴉(うみがらす)
長期貯蔵
原材料 大麦・米こうじ
アルコール分 25度

海鴉のラベルにデザインされている『ヤタガラス』は、
熊野の大神のお仕えで、日本を統一した神武天皇を大和の橿原(かしはら)まで先導したという故事に習い導きの神として篤い信仰があります。
天・地・人を顕す3本の足があり、
JFA(日本サッカー協会)のマークにも使われています。

大麦の香りを米麹の甘さでくるみ、
木樽の風情で仕上げられた、
粋で艶のある上質なウイスキーのような焼酎です。
長期熟成にて練り上げられた味の深みは格別です。

ロック・・・樽貯蔵特有の風味
水割り・・・滑らかな喉通り
湯割り・・・広がる甘味

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壱岐の華蔵元近く、
波静かな内海碗に浮かぶ小島の山中には神社が鎮座し、
干潮の時だけ割れて参道を渡ることができます。
この島に棲む鴉(カラス)たちは
昔から神の使いでありながら
夜な夜な海を渡って町へ繰り出す
粋な遊び人でした。

日暮れりゃ海ゆく小島の鴉 肴は拾った烏賊でいい 海鴉 其の壱

三千世界の鴉を殺しぬしと添い寝がしてみたい 高杉晋作 伝

島の鴉は夜更かし好きでぬしの添い寝の邪魔はせぬ
面白きこともなき夜を面白く 海鴉 其の弐

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今回、この海鴉(うみがらす)が樽貯蔵されているところを
特別公開と、長田社長のお知らせがあったので、
すかさず行ってきました。

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蔵の外にある大きなステンレスタンク。
容量140KLこのタンク、1mmの高さで1升瓶、約11本分だそうです。

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こちらが、現社長の長田浩義さん。
ご親戚の皆様がそう呼ぶので、恐縮ながら『ヒロボー』さん。
と呼ばせていただいております。

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仕込まれた焼酎タンクが静かに並んでいます。

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こちらがヒロボーさんのご長男、長田貴大(たかひろ)さん『タカボー』です。^^

蔵見学のお客様が絶えないゴールデンウィーク中のこの日は、
お二人が代わる代わるで麦焼酎の魅力、蔵の説明など
どの方にも常に丁寧にご説明されていました。

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秋の麦畑(深江田原,ふかえたばる)の景色と
冬の麦焼酎の仕込みについては
今度壱岐にその時期に行った時に、
しっかりと取材させていただこうと思います。

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そしてこちらが、熟成中の麦焼酎。
樫樽貯蔵の風景。
どこかの国から輸入した樽ではなく、新樽から作ったというこだわりの国産樽。

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涼しくて、シーンとしていて、
きっと焼酎の神様がこの中にいらっしゃるのでしょう。

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蔵見学の帰り際、壱岐の華 現会長にもご挨拶に、そして握手!
この年代の方の手に触れる経験は、
若い人ほど、多くした方が良いと個人的に思っております。
目に見えない何かいいものが、手から出てますもん。


日本酒が多めの酢飯屋ですが、
是非、壱岐焼酎もお試しくださいませ。
ご購入希望の方は
以下、壱岐の華ホームページよりどうぞ!


株式会社壱岐の華
〒811-5315 長崎県壱岐市芦辺町諸吉二亦触1664-1
電話 0920-45-0041
ホームページ http://ikinohana.co.jp